
ウォーホルが「見る」🎥こと
「どうして目を強調するの?」
個展会場で、ウォーホルの新作で1番聞かれる質問。

ドル紙幣、アクリル、ジークレー、キャンバス652×652mm
答えた時にでた言葉は、
「ウォーホルは「見る」ということに異常に拘ったアーティストだから」

初期に映画を作っていたウォーホルは、寝ている友人を数時間撮影した作品やスクリーンテストという3分固定のバストアップムービー等、異様に被写体に極度に意識が向く表現を追求していました。
余計なドラマや演出を極限迄省くと、人の気配のみが残った、「生の人間」のみに意識が集中します。そういう魂や生気の様なものがウォーホルの関心だったように思います。
有名なポートレートシリーズが生まれた経緯に此等の映画やフィルム作品があります。ウォーホルが人を見るという事に拘った理由に私は興味があり、その視点から「目」を強調したくなった、という答えになりました。
ウォーホルは人の本質をむき出しにしようとした容赦無いリアリストだったと思います。
ウォーホルの作品は、自然で何の解釈も入る余地がなく、科学的にも視え、慈愛のある神父の様な眼差しもあるという、ウォーホルの不思議な人間像が生み出した極限の肖像画と言えるでしょう。

新作はキャンバスに印刷したものに本物の$紙幣を目に集中的に300枚程コラージュした作品。Automaticポートレートシリーズの新作です。


TARTAROS 個展『billboard』-ビルボード-
❏会期 2025年2月2日(日曜)〜2月25日(火曜)
❏会場 ルンパルンパ rempah__rempah
時間 11:00〜19:00 定休日 水曜日·木曜日
石川県野々市市本町1-29-1スマイリー1F
TEL 076-287-5668