「オンライン茶道」って意外とたのしい!
新型コロナウイルスの影響が、本当に各所に暗雲をもたらしています・・・
茶道業界も例外ではなく、全ての茶会が中止になりお稽古も自粛になっております。
こんな世情だからこそ、「茶の湯」が内包している「和」が求められているなーとは思いつつ、具体的な茶に触れる時間をどうデザインするか、なかなか見えずにいました。
多くの講座や授業がそうであるようにオンラインで、とも思いましたが、茶の湯がそれにそぐわないのでは、と当初は考えてました。
けど、何でもやってみないとわかりません。
なんせ、利休さんだってオンラインでお茶やったことないはずなので。
さて、前置きが長くなりましたが、今日は実際に「オンライン茶道」をやってみて感じたことを書きたいと思います。
「オンライン茶道」の良かったポイント
*日常にいながら、茶について学べる。
*自分の道具や和室があれば、かなり具体的に稽古できる。
*普通の教室でやるよりも、カメラという「目」をこっちで動かせるので、どこを見るべきか、ということを的確に伝えやすい。
*、喋るターンが決まってるので会話の効率が良い。
(逆に脱線が少なく、偶発性のある展開を作りにくいという難点もある)
*10人くらいでやりましたが、ひとりひとりがマエシマを占拠できるので、
教えが浸透しやすい。
*画面記録を撮っておけば、いつでも復習可能になる。
*沈黙がオフラインよりも目立つので、これのほうが楽に進むかもしれない
*多くのことがチャット機能でフォローアップできる。
「オンライン茶道」のココに注意したいポイント
*こちらからの講座中は全員ミュートにしておく。(講師側)
*カメラワークを軽量化しとくといろいろ細かい説明の時に、動きやすい。
*複数人だと見てるだけでアクションを促せないので、再現性は不明であること。
(少人数なら、具体的にお稽古できそう)
*参加者のリアクションが分からないので、どこまで刺さってるか掴みにくい。
「オンライン茶道」の可能性
意外と面白くお稽古ができたので、カメラワークや受信環境をこちらで提示徹底したり・・・と考え抜けば「オンライン茶会」でも、平時とは違う満足感を演出できるだろうなーと手応えを感じました。
そして、
これから、全てがオンライン化していくと思います。
しかし、実際の体験が伴わないことへの物足りなさがやっぱり際立つので、
実体験の「稽古」や「茶会」が今まで以上に価値を持ってくると
実体験として、気づくことができました!
それでも
コロナ時代のお茶の継続方法としては
かなり有効だと思いました。
そして、ここから先の話を少し・・・
いろいろな規制、自粛の嵐で
これまでに無いいろいろなストレスが発生していて
たぶん、6月くらいから、愕然とした「疲れ」みたいのが随所に顕在化してくると思います。
山梨はそんなでも無いかもしれないけれど
具体的な「野性的活動」や「超オフラインの人のつながり」
みたいなものに飢えてきて、
閉鎖された人的ネットワークと先の見えなさ、は確実に人を蝕んでいくような気がします。
それでもひょんなことで、
どこかの時点で事態は確実に(一旦は)収束に向かいます。
収束してしまえば、僕たちは今の感覚を一瞬で忘れてしまいます。
だからこそ・・・
今僕たちが見てるもの、考えたこと、
は意外ととても価値が高いものだと確信してます。
こんなにも地球全人類が「今」に集中してる時代は最近ではあまりなかったと思います。
全員が死なないために「今」を生きようとしてます。
これはとても大きな「時代のうねり」だと思います・・・
「和」を以て貴しとなす
本質的なものしか生き残れない、厳しい時代。
日本に生まれた僕たちは
やっぱり「和」を携えて生きたい。
そんなことを考えています。
ここまで読んでくださったみなさま、
本当にありがとうございます。
また、オフラインで会うことが叶えば、
「粗茶一服」差し上げたく存じます。
その時まで、お互いに、
「できることを、できる時に、できるだけ」
気負いすぎずに頑張りましょう^^
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