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作文が苦手な小学生のための「段階づけ練習法」

こんにちは,umenoです.

小学校に入学後,苦手意識をもつことが多い”作文”

「何を,どう書いたらいいかわからない」

そのように思い,鉛筆が止まってしまうお子さんも多いです

私自身も子どもの時は作文はとても苦手でした

ただ,現場での大量の書類作成,大学院での論文執筆,学会発表のための抄録作成,学術誌への投稿などの経験を経て,どのように文章を組み立てていくべきなのかということが少しずつわかってきました(なので,どうしてもかたい文章になってしまうのが悩みです・・・)

そして,小学生ならこんな風に考えていくといいなと考え,現場でも実践しています

今回は作文が苦手なお子さんに対して,こんな風に練習してみてはどうでしょう!?ということをまとめてみました

小学生のお子さんをもつ親御さん,教育や療育関係者の皆様にとって少しでも参考になれば幸いです


①前提として相手に伝えるものということを意識してもらう

「その文章はだれのためにあるのか?」

まずはそこからが大事です.

伝える相手は自分のことを知っている人?知らない人?

目上の人?同世代の人?

どんな目的で書くもの?

まずは口頭で構わないので,一旦そんなお話をしてみてください

②どんな内容を書いてほしいと言われているのかを一緒にみる


「運動会の感想」
「夏休みの出来事」
「新しいクラスのこと」

色々なテーマで作文が求められると思います

ただ,そのテーマを理解できているかどうかの確認が必要です

そのため,まずテーマを口頭で話せるか聴いてみてください

もし口頭で答えられなければ,テーマについて詳しく教える必要があります

③テーマで求められているものが答えられない時

まずは具体的に口頭で振り返ります

運動会というテーマなら,「どんなことをやったのか?」「楽しい,悔しいなどの感情はどうか?」「特に頑張ったことは何か?」「次は何をやりたいのか」といったようにその当時を振り返りながら,話あってください

そして,その中で伝える相手,目的に応じて,「どれを伝える?」といった具合に進めます

④まずは文法が間違っていても,口語的でもいい

作文の書き始めは口語的でも,文法が間違っていても良いと思います

それは論文を執筆するときも同じようなことが言えました

はじめからしっかりと文章はつくらず,口語的であったり,文法がめちゃくちゃであったり・・・

ですが,伝えたいことが論理的で流れるようにしていくという作業をまず大事にしていました

なので,作文でもまずは伝えたいことを書いていくということが大事なのです

⑤少しずつ文を整えていく


上記のようなことを繰り返していくと,文章を書くことが楽しくなります

楽しくなってきてからが本番です

当然文法がめちゃくちゃで,口語的であるものが受け入れられるということは難しい場面が多いです

なので,少し”できる”という印象を子どもにもたせてから,修正していく方が,モチベーションが下がらず良いと考えています

⑥文章は寝かせる


あと文章は寝かせるといいですね

よく言われると思いますが、次の日に見返すと新たな発見があることも多いです

私は締め切りよりもずっと前から作業をはじめて、何回も見返すということをしています

まとめ


いかがでしたでしょうか.
まずは口頭でやりとりをしてから作文に取りかかる.
このプロセスを踏むと苦手なお子さんは取り組みやすくなりますので,ぜひ試していただければと思います.

本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.


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