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「助けて」を言えることの大切さ【社会性を身に着ける子育て】

こんにちは,umenoです.

私は教育及び療育の分野で仕事をしており,子どもに色々なことを身に着けてもらっています.

「喧嘩したときにすぐに謝れるようにしないと・・・」
「こんな時も仲良くできるように・・・」

と色々な場面を考える親御さんも多いです.

しかし,そのお子さんが生きていく中で何に直面し,どのような環境でどんなことが起きるのかは予測が難しいのです.

だから,どんな力を一緒につけていけばいいか考えると”切りがない”のです.

ただその中でも変わらないことが一つあります.

それは「助けて」と言えることです.

今回はそのようなことについて,経験や考えをまとめてみました.親御さんや教育,療育関係者の皆さまにとって少しでも参考になれば幸いです.


①なぜ「助けて」なのか


 お子さんが自分で行動するようになると,どんな場面に直面し,どんなことに困難さを感じるのか予測が不可能に近いからです.

 ですが,どんなことであっても”上手く助けてもらうこと”で乗り越えることができるのです.自分で出来なくとも,助けてもらって乗り越えた方が笑顔で前に進みやすくなります.

②「助けて」を言えないお子さんも多い


 どうやって助けを求めたらいいかわからないお子さんも結構多いです.原因は人それぞれですが,下記のようなことがあります.

・言葉の理解が未熟
・言葉の表出が未熟
・対人緊張が強い
・困難な場面に遭遇するとパニックになってしまう
・逃げ出す,暴れるといった違う行動で表出することを学習している
などいろいろあります.

 もし目の前のお子さんが「助けて」を上手に表出できない場合は,まず分析をしてみてください.

③人に頼ることは悪い事ではない


 親御さんは「自分で出来るようにならないと」と考える方が多いです.そして,それはとても大切なことです.
 しかし,”できないことは他人に頼る”というのは立派な社会性であり,スキルの一つです.そしてそれは大人になってもかなり重要なことでもあります.

④お子さんと「助けて」を言える練習をしましょう


 子育てや教育,療育をしていると,目の前で必ず子どもが困難さに直面している場面に遭遇すると思います.その際は直ぐに手を出さず,近くで”子供の表出”を待ちましょう.

 お子さんの分析をした上で,「こういう時は○○って言うんだよ」などと助けてを求める手段を教えてあげましょう.
 
 言葉が未熟であれば,”手を挙げる””タッチする”などの代替手段を教えてあげてください.対人緊張が強い場合は,普段の人との関わりから練習していくと良いと思います.

まとめ


 いかがでしたでしょうか.「助けて」を言うというのは子育ての中でも見落としがちのスキルです.人は誰かに頼りながら生きる必要があります.小さい時から,上手に頼れるように教えていきたいですね.

本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.



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