初めてのペヤングがペタマックスだった
今週末は占いが出来ず申し訳ありませんでした。
我が一族の大王様は問題なく過ごしておりますので、一部の方に対して共有しておきます。
今回はそんな大王様とのお話を一つ。
いつも占いの話ばかり書かないのが、私のスタンスです。
昨日のお話。
少し体調不良の大王様が、お昼ご飯の提案をしたのです。
大王様「お昼は食品庫の一番奥にペヤングあるからそれにしよう。たろもあれこれしてくれて疲れてるだろ?」
たろ「それは助かります。でも、ペヤングって珍しいですね」
ちなみに、大王様はインスタント食品はあまり好みではない。
なのになぜペヤングを買ったのだろうか?
大王様「まあ、こんなのもありだろ?」
人間、楽したい時に楽する。
そのためのインスタント食品だ。
しばらくすると、大王様はなぜか「ペヤング焼きそば」と書かれた箱を持ってきた。
あれ?ペヤング焼きそばって箱だっけ?
次の瞬間、箱を見た私は声を失った。
「ペタマックスやん!」
まさかのペタマックス。
YouTubeで大食いの動画を探すと、必ず目にするペヤング焼きそばの大きなアレである。
「絶対に一人で食べないで下さい」とあるのに一人で食べるアレ。
「激辛過ぎるのでやめとけ」とあるのに、悶絶しながら食べるアレ。
アレこそ、ペヤングである。
ちなみに、私は生まれてこの方、ペヤングを食べたことがない。
「ペヤングを食べない人生は損してる」と関東方面の方に言われたこともあるが、食べなかった理由はいくつかある。
まず、実家がお好み焼き屋だからわざわざ食べる必要性を感じなかったこと。次に、関西の人だから「日清食品のUFO」と言う丸い円盤型のカップ焼きそばしか選択肢がなかったことだ。
大人になって「ペヤングの焼きそば」の存在を知っても、UFOと明星食品の一平ちゃんの二択で、ペヤングを選ぶ選択肢は人生でないと考えていた。
なぜなら、私の良く通うお店に殆ど置いてなかったのだ。
そんなペヤングについての基礎知識はいくつか持っているのだが、その基礎知識と言うのは、悪い噂ばかりであった。
お湯を切ろうとすると、麺が流れ出る話。
具が少ないし、肉感が少ない話。
ソースがシンプル過ぎて、焼きそば感がしない話。
ペヤング好きからすると、私のコメントは喧嘩しか売ってないのであるが、この話はお店の常連客からよく聞かされていたので、ペヤングに対してあまり良い印象を受けずに育ってきたのだ。
なので、私の人生でペヤング焼きそばは「名前を知っていても、別になくても生きていける」存在となっていた。
そんなペヤングを、初めて食卓の前に置いて、私は考えた。
「人生、食わず嫌いは損をする」
よし、腹は決まった。
生まれて初めてのペヤングは、ペタマックスだ!
ついに開けてみた。
何だ、このかやくの量は?
さすがはペタマックス。かやくの量が半端ないではないか。
思わず笑ってしまった。
でも、ふりかけは1倍って中途半端ではないか。
ふりかけもスパイスも8倍にすべきだろう。
そんなツッコミをしながら、次にお湯を準備しようとする。
待て。
何だこの準備するお湯の量は?
2.2リットルだと?
どうなってるんだ?このペヤングは?
カロリーもおかしいけど、お湯の量もおかしい。
尋常じゃない。
再びツッコミをしつつ、やかんでお湯を沸かす。
うちのケトルは、柳宗理のお気に入り。
ところが、ケトルは2リットルまでで足りない。
なので、電気ポットの登場である。
いつぞやのnoteでレビューをした、デロンギのアイコナである。
お湯を入れて3分。
心配していたお湯切りも麺が飛び出ずに無事に終わり、ようやくフタをフルオープンする。
で、でかい。
そしてお湯を捨てている時には、インスタント麺独特の粉っぽく脂っぽいふやけた麺の香りが漂う。
しかも、量が多いので強烈にやってくる。
そして、ソース。
激辛ソースは先に味見して判断する。
なぜなら、たろ一族は、辛いものが総じて苦手であるからだ。
激辛ソースを開封し、別皿に出してみる。
これは私以外はあかんやつだ。
舐めてみると、豆板醤とラー油の独特の辛さが舌に巻き付いてくる。
これをかけると、何となく韓国風の焼きそばが仕上がる予感がするが、本当にかけると一族から何を言われるかわからないので、これは残念ながらかけないようにした。
後日、フライドポテトや肉の炒めものに少しトッピングすることにする。
そして、そのまま突きあうのも何なので、お皿に分けた。
実に山盛りである。これで2人前。
ペタマックスは、おそらく8人前はあるのだ。
お味はなるほど、これがペヤングなのかと納得。
キャベツを食べ、所々にある肉らしきものを食べる。
そんな中、ソースが足りないのでオタフクソースを混ぜたのはご愛嬌。
なんとか食べきる事ができた。
そして今はエコな時代。
環境意識の高い大王様と、なぜかeco検定持ちの私が組んだ、「ecoなゴールデンコンビ」
キャプテン翼の翼くんと岬くんの関係である。
ゴールデンコンビは、必ず食べ切る。
食べ残しこそ、試合終了のホイッスルである。
しっかり一人前だけしか食べない大王様を、私が量でカバー。
このゴールデンコンビは沢山の量を食べ、晩御飯も無事にペヤングとなった。
夜のペヤングは、もやし炒めと目玉焼をトッピング。
美味しく魅せるペヤングに変えてみた。
大盛りの映えよりも、美味しく見せる映えを意識する私らしい形に仕上げてみた。
そして、翌朝もペヤングである。
三食目もペヤング。
さすがに飽きてきたが、ecoな私。
フードロスをしてはいけない。食べるのだ。
朝はトースト。
ホットサンドにして、遂に食べきりました。
ちなみにもう片方のゴールデンコンビ、大王様も大活躍。
「朝からペヤングはいらん」
と言って、餅を食べていたのは言うまでもない。
こうして三食ペヤングを達成し、完食。
ペタマックスとの闘いに勝ちました。
感想は、未だにお腹がかなりもたれている状態です。
まあ、もっと若い時たくさん食べるのに挑戦してみたかったな。
若くても一度に食べきるのは絶対に無理だけど。
そして、ペヤングの印象が変わりました。
お店の常連から聞かされていたペヤングの話はいったい何だったのかと。
ちゃんと湯切りも出来るし、具も多い。
そして、味付けも焼きそば感が出ているではないか。
先程は失礼なことばかり書いて申し訳ない。
そんな気持ちになりました。
そして、たくさんの焼きそばを食べたので、しばらく焼きそばはもういいと思いました。
でも、焼きそばは我が家のレパートリーの一つ。
そのうち作りたくなる気がするので、その時まで待ちます。
あと、焼きそばを食べながら、みんなで大きなものをつつきあう事って楽しいなって改めて感じました。
みんなで食べることは食べる楽しみの一つ。
コロナと核家族化の影響で個食化が進む現代に、ひとつのものをみんなでつつくことは、気分も上がります。
たまには一人以外での食事も大切なのです。
そして最後に思ったことは、これです。
「もうデカ盛りはやめよう」
これからは、年相応の食事の時間を愉しみたいと思います。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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