ダイアモンドを選別した話
先日の大阪ヒーリングマーケットでは、着物を来て占いに参戦した日がありました。
会場のメインは、大阪ミネラルマルシェ。
天然石を販売しているイベントである。
私は会場をうろうろとしていると、宝石商のパキスタン人のおじさんから
「着物似合ってるよ!」
と言われて上機嫌になった私。
一緒に写真を撮ったり、関東の飲食店の話をあれこれしてすっかり仲良くなった。
それはそれで楽しかったのだが、占いの方は残念ながら閑古鳥。
お客様がなかなか来ないので、会場の入口てでコンビニで買ったペペロンチーノのパスタを一気食いする有様。
そして、あまりにも暇なので、占いそっちのけでもう少し宝石探しをしようと、天然石を扱っている各店舗を回ったのだ。
探していたのは、イエローメノウ。
黄色くて丸いやつである。
いくつかブースを回ったのだが、結局素敵なイエローメノウは見つからなかった。
それならばと、浄化用のさざれ石に使う水晶を探したのだ。
ところが、なぜかミネラルマルシェにも関わらず、お手頃な水晶がなかったのだ。
私が少しがっかりしていると、占いブースで隣でご一緒して下さった沖縄のヒーラーさんから、
「あの店のダイアモンドのさざれ石、すごく素敵だったわよ」
と言うのだ。
あの店に行くと、さっきのパキスタン人の店ではないか!
「タロー、来てくれたんだ!」
もしも私が近藤春菜なら
「タローじゃねーし!」
と言う場面であるが、私はニコニコしながら
「ダイアモンドありますか?」
と聞いてみた。
そうすると、店主はダイアモンドがたくさん入ったトレーを持ち出して。
「これだよ!」
と言ってくれた。
すごくキラキラしているでなないか!
私が店の前でダイアモンドばかりのトレーを選別していると、
「男前な占い師!これを占いのところに持って行って選別してきてくれ!」
と、ありもしないひとことを被せながら、商品のダイアモンドを私にがっさりと渡す。
さざれ石とは言え、大量のダイアモンド。
私が持ち運ぶのは忍びないと感じて
「ここで選ぶよ」と伝えたが、
「こんなネックレスにできるから、持っていって好きなだけ選んできてくれ!」
店主はニッコリしながらそう言って、ダイアモンドのネックレスも私に3個も渡してくれた。
「わかった!いいやつ選んでくる!」
そう言った私は、素直に自分の占いブースに戻り、ダイアモンドの選別を始めたのだ。
これがその時の写真である。
私は占いはそっちのけで、左のトレイにあるダイアモンドのさざれ石を、一個一個丁寧ににらめっこをしながら選別する。
不純物が少なくて輝く石を探していくのだ。
私は一個一個、良い石を選び、最終的に選別を終えて選んだのが、左の三つであった。
自分で見つけたダイアモンド、選んだ輝きは本当に格別のものであった。
そして、計量する。まさかの3.33グラム。
縁起のいい、ゾロ目であった。
さらに、右の写真にある小さくて選別していたけど、買わないと決めていたものについても、
「真剣に選んだやつだから、これもあげるよ!」と言って、何と小さなダイアモンドを7個も追加してくれた。
実は今回、天然石を選びたかった理由がある。
それは、いつもいつも苦労をかけてるあの方へのプレゼントのため。
それを言うとパキスタン人の店主は少し興奮気味に
「StoneのChoiceがGreatだ!そういう気持ちで選んだからいいやつ選んでる!」
ルー大柴ばりのEnglishを使って、店主は話してくれた。なかなか褒めるのが上手だなと思いつつも、私は素直に嬉しかった。
そんなダイアモンドは当日の夜。
無事に渡す事が出来た。
人生でこれほどダイアモンドとにらめっこした時間は、当たり前だけどなかった。
ダイアモンドにも玉石混交があって、人も同じだったりするのかと考えさせられる時間でもあった。
少しでも光り輝く日々を過ごせるように、これからも日常で光るものを探していきたいなって心から思う私であった。