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心ない言葉からの学び

おはようございます😊

近所の畑の菜の花があまりにもきれいだったので写真を撮りました。
気温も20℃を超え一気に春が来た感じですね。

3月12日13日、孫のそうちゃんが泊りに来てくれて、二日とも釣りに行きました。

1日目は、『弟のはるちゃんが安全に遊べる釣り場でいい』と言ってはるちゃんのことを優先してあげるやさしさを見せてくれたそうちゃん。

以前ならまず自分優先だったのが、他者への気配りや思いやりの気持ちを持てるようになってきたそうちゃんの心の成長が私はとても嬉しかったです✨

明日は『カマスの港』へ行こうねってその時約束しました。

あくる日、片道52km 1時間15分かけて『カマスの港』へ行きました。行く道中はもちろん『カピちゃんごっこのお話』です😊

10時半に港へ着くと、もういい場所には釣り人がびっしりいます。いくら子どもとはいえ、その間に割り込むことはできません。

人がまばらな場所で釣ることになりましたが、案の定何も釣れません。サビキにアジもかからないのです。

それでもそうちゃんは辛抱強く糸を垂らしました。結局イワシが大小1匹づつと、コノシロが1匹釣れ、コノシロは元気だったのでリリースしました。

カマスの仕掛けでも辛抱強く釣りますが、2時間くらい竿を振り続けてやっと1匹の釣果でした。

3mくらい離れた隣の人は何回かに1匹は釣れています。

そのうち、お天気もだんだん曇ってきて風も冷たくなってきました。

そこへ1人のおじいさんが車で乗りつけ(車は通行の妨げになる場所へ止めて)そうちゃんのそばで釣りはじめました。

私は後ろに停めた車で荷物の整理をしていたので、そこから様子を見ていました。夫も離れたところで釣っています。

そのおじいさんは、そうちゃんのそばに大人がいないと思ったのか、いきなり「カマス釣れたん」とそうちゃんに聞いています。

そうちゃんはちょっとびっくりして固まり気味に、人差し指を立てて(1匹)と答えていました。緊張して声を出すこともできません。

するとそのおじいさんは、「ははん、1匹か~、ははは」と鼻で笑うように言っています。更に「カマスがいっぱいおる時は誰でも釣れる、おらん時でもいっぱい釣るんがホンマにうまい人じゃ」と言いました。

そうちゃんは何も言えずにおじいさんの方を向いたままです。

がんばってやっと釣れた1匹なのに。
私が行ってフォローすることもできますが、私は敢えて出て行きませんでした。

少し時間を置いてそうちゃんのそばへ行き、「そうちゃんカマス1匹釣れてよかったな、ばあちゃん嬉しかったわ~」と言いました。

するとそのおじいさんは、私に、「この頃はあんまりカマスおらんけんなぁ、向こう(釣り人がびっしりいる場所)だったらまだ釣れるんやけどな」
と少し気遣うように言いました。

私は、「そうですね。そうちゃん、1匹釣れて良かったよな、ばあちゃん嬉しいけん帰ったら食べるけんな~」って言いました。

帰りの車の中もカピちゃんごっこのお話をして、この話題が出ることはありませんでした。

そうちゃんもだんだん、人は『いい人もいればそうでない人もいる』ことに気づきはじめています。

あのおじいさんも、そうちゃんだけしかいないと思った時は、高圧的な言葉で言い、私の姿を見て言葉と態度を変えたことを、そうちゃんなりに感じたと思います。

『いい人もいればそうでない人もいる』、それが世の中だと言うことを驚きや理不尽を感じながらも、少しずつそうちゃんが理解していってくれれば、あのおじいさんの言葉も決してマイナス要素ばかりではなかったと思いました。

成長するということは、世の中の理不尽を受け入れ、その中で自分なりに学んでいくことだと思わずにいられない経験でした。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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