私の『新宿鮫』
1200文字
秋の褒章の受章者が発表され、直木賞作家の大沢在昌さんが紫綬褒章を受章されたことを知りました😊
おめでとうございます✨
大沢在昌さんには、ずいぶん前に講演会で一度お目にかかったことがあります。ご講演の中で大沢さんは、『(ご自身の本じゃなくても)本をたくさん読んでほしい』とおっしゃられていました。
私は大沢さんの小説に一時期はまっていたことがあって、特に『新宿鮫』シリーズを読み漁っていました。
先日、泊りに来ていたそうちゃんを、10月30日に送って帰った時に、娘から「母さんに借りていた本だけど、なかなか読む機会がないから返すね」ってカバーのかかった文庫本を1冊手渡されました。
その時は、何の本を貸していたのか思い出せなくて、帰ってからタイトルを見て、大沢在昌さんの新宿鮫シリーズⅦの『灰夜』だったのだと思いました。
懐かしい・・・何年前に貸してあげたんだろう、ずいぶん前だったなと思いながらペラペラとページをめくっていました。
私の中の新宿鮫シリーズは『灰夜』の次の『風化水脈』で止まったままです。
ⅠからⅧまで読んだ中では、この『灰夜』が一番心に残っています。寝る前に読み始めて、その面白さやドキドキ感から途中でやめることができなくて、朝まで読んでしまいました。もちろんそのまま仕事に行きました(笑)
現役の頃はとても忙しかったのに、今よりたくさん本を読んでいたように思います。今の私は、自分の年齢に合った本を読まなければ、と言う変な思いがあって、あの頃のように好きなジャンルの本を心置きなく読むことが違う気がして、自分の心にブレーキをかけているように思います。
紫綬褒章受賞のインタビュー動画の中で大沢さんは、「とにかく一冊一冊が、おもしろかった・時間を忘れた、そう言われるものを書き続けたいと思っている」とおっしゃられていました。
自己啓発本や賢くなるための本、有名な文学書じゃなくても、自分が好きな本を読むことが一番幸せなのだと気づかされた気がします。
大沢さんの新宿鮫は、舘ひろしさん主演で(NHK)のテレビドラマ化されたのも観ました。わたし的には、舘ひろしさんは鮫島のイメージにぴったりだと思いました。桃井は、なんとなく『カンニング竹山』さんが合ってるんじゃないかなぁとか思ったりします(笑)
大沢さんの紫綬褒章受章直前に、私のもとへ帰って来た『灰夜』
なんだか、また『好きな本を読んでみたらいいよ』って、大沢さんが言ってくれたような気がします。
新宿鮫シリーズⅠ~Ⅷまで全部持っているのですが、『灰夜』をまず読み返して、あの頃のドキドキを思い出して、シリーズの続きを読もうかなと思います。
新宿鮫シリーズではありませんが、漂砂の塔 もレビューを見ておもしろそう!って思ったので是非読んでみたいと思います😊
大沢さん、『紫綬褒章受章』本当におめでとうございます✨
最後までお読みいただきありがとうございます。
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