成果志向の実践は「上手な目標設定」からスタートする。
短い話・ストーリー1に続き本論に入ります。
成果志向の活動をするための基礎は4つのポイントがあると思うけど、まず一番大事なことから。
【具体的な目標設定】
■「漠然とイベント開催が目的化」して、特段の目標もない場合は
活動メンバーの意識・前提が揃ってない訳だから「会費どうする?」「名前は?」「場所は?」、全部において”議論が面倒、あるいは中心人物が適当に決定”のどちらか…
目標が無い訳だから開催後も「なんとなく成功」みたいなことで、活動からの学びも薄いものになりがち。つまり、団体としての成長が遅いってこと。
■”収益獲得”、”新規参加者獲得”など方向性・目的が決まるだけでも大違い
「何のためにイベントやるか?」を仲間で共有し、その「目標達成の手段としてイベントをやる」のであれば、それが失敗したとしても「どうしてダメだったのか?」多く学ぶことができる。 それが一番大きい。
具体的に「収益5万円獲得」とか「新規参加者10人」とか数値目標が立てられなくても、「収益獲得なら、既存支持者向けのイベントで交流や飲食があることで参加費を高めに設定、会場は利便性よりも安さを重視して選ぶ」とか。
逆に「新規参加者獲得のためなら、おしゃれなビラで無料でアクセスしやすい時間・会場…」とかね。
「目標がメンバーで共有される」ことで「議論のストレスが減って」「より良いチームになる」そして、「ゴール達成のためなら、新しいチャレンジもしやすくなる」(=つまり、ワクワクが増える)…といったメリットが。
※ 目標の具体化、費用や品質とのバランス、そもそもの活動の範囲などなど「目標設定をより具体的に知りたい」方は「プロジェクトマネジメント」なども参考にしたらよいかも♪
【最低目標が大事!】
最低目標と最高目標をたてるのを僕はお薦めしますが、
「最低限の目標が大事」が僕の考え。
条例制定の直接請求の署名活動した時、「条例案を議会に諮るためには【最低●万筆が必要】」っていうのが明確でした。
ベンチャー経営者の友人は会議で理想や可能性の話をよくするんですが、僕は「可能性の話じゃなく具体的な話をしましょう」って言います。
理想や夢、壮大な目標はいくらでも語れるけれども、そんなことよりも
【自分達の努力で最低限ここまでは達成しよう!】
【ここまで達成できなければ、この活動は失敗ということ。】
とメンバーで共有するのが大事。
とある政治的活動で「①党首に直接、ある程度の時間をとってリアルタイムで報告・意見交換をして ②前向きな回答を得る」を最高目標としつつも、「①党首にきちんと届くことが確認でき ②党(主)から何かしら回答が得られる」を最低目標とした。 交渉の中で「理想が達成できない」となったとしても「ここまでは譲れない」が明確なので、そこでの踏ん張りは違ったし、そこにフォーカスすることで色んな選択肢を試すことができたー躊躇は必要なかったーので、最低目標は達成できた。
【仲間との基礎固め。会議のスキル】
これまで書いた通りに「綺麗な目標を一人で決める」とかが大事じゃない。
■メンバーそれぞれが目標を共有している状態。
■メンバーそれぞれが失敗ラインを把握、そうならないように踏ん張る覚悟を持ち続けること
がポイントな訳ですね。
要は会議のスキル、コミュニケーション、ファシリテートのスキルですね。
いくつかのポイントだけ書きます。
・会議の頻度は「週1回~10日に1回」がベスト。「最悪、月1回」で。
・会議は「生産性だけに囚われない」、アイスブレイク等も大事。
・基礎固めは繰り返し。「遠回りこそ最短距離」…
会議スキルetcはまた別途記事にしたいと思います。
==【成果を出す政治/社会運動】シリーズ==
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