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創作大賞感想 #ドシャえもん

 はそやmさんが、ぶち込んできたホラー小説

 こちらの作品の読書感想文を読みたい方には、「秋田柴子さん」のこちらの作品がお勧めです。

 ちなみに私たち三人には「宇都宮で餃子を食べた」という共通点がありますが、本編とは何の関係もありません。ちなみに私とはそやmさんは同じ日に宇都宮でニアミスしていたようです。

 それはさておきネタバレ無き『ドシャえもん』の感想ですが、一言で言えば『狂気』でしょうか。で、このホラー小説の何が怖いと申しますと、この『狂気』というヤツが
【誰の心にも、いつでもどこでも存在しているし発現し得る】
ということを描ききったことでしょうか。

 通り魔的な事件ってありますよね。ニュースで見ても何処か他人ごとですよね。けど、それは「見ないようにしているだけ」だと思うのです。見ようとすれば、そのリスクは身近にたくさんあると感じています。
 と申しますか、実際のところ私は仕事を通じて
【日本人ですが、日本語が通じない、理屈で理解し合えない方々】
と身近に接していることもあり、狂気というリスクは身近にあることを、何かの拍子に具現化することを日々実感しています。

 この『ドシャえもん』、タイトルこそ「某国民的アニメ」をもじったようなふざけたものですが、それに騙されてはいけません。軽妙な「あらすじ」に乗せられてはいけません。グロい表現もエロい場面もありませんが、
『どろり』
とした、人の心が持つ暗くて粘っこい感触を肌で感じることになります。

 普段、はそやmさんが「脱力系」と称する記事、楽しいエンターティナーの作風とは異なる、暗い領域を楽しむことができます。

 舞台裏的な話ですが、創作大賞2024の締切間際にライブ感満載で連載されていましたので、「伏線」と言われるような仕掛けは多くなく、比較的穏やかな川の流れのようにお話は進んでいくような印象です。ライターとして文章を書きなれている著者だけに、読みやすく滑らかに作品世界に誘われていきます。
 そして終盤の意外性がある急展開。普段の「楽しい」ではない「重苦しいけど続きを読みたくなる魅力」に溢れています。矛盾するようですが「意外性を感じながらもアルアル」と納得の展開なのは、終盤までの巧みな人物描写によるものだろうと感じています。

 なお、ドロドロしたお話が嫌いな方は「脱力系真骨頂」の骨皮筋衛門シリーズをおススメします。そして

#何を書いても最後は宣伝
 はそやmさんインスパイアで書き上げた、私の脱力系作品がこちらです。

 この作品のタイトル、誰もツッコミをいれてくれませんでしたが
『出張! 何でも鑑定団』インスパイアです。ちなみに「創作大賞2024」とは関係ない話になります。

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福島太郎
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