忙しさに負けて高校時代の思い出に頼る話
ああ!本当は有吉京子さんのSWANに触れたいのに!
急に忙しくなってお絵描きに専念できない😱
ということで本日は高校時代の思い出でお茶を濁す!
以前、カツラ先生の阿蘇山でのエピソードを書いたが、この先生、金太郎飴のようにエピソードをお持ちである。
ファッションは「時計仕掛けのオレンジ」で喋り方は怪物のよう。
でもなんとなく、なんとなーく生徒から愛されていた。
常にカツラが取れる瞬間を生徒から狙われていた。
しかし、卒業までの3年間、一度も取れたことはない。
女性ということもあり、先生のカツラの下はパンチパーマなのでは?という意味不明な噂も流れていた。
今思うと、そんなに気にすることもなかったと思うのだが、カツラがあまりにも不自然だった。
もう少し自然であるとかファッションが女子高の女性教諭らしい感じであったならば、そこまで注目も集めなかったであろう。
ただ、彼女は生徒を挑発するがごとくベルベットの深紅のパンタロンスーツを身にまとい、優雅に廊下を歩いていた。
その優雅な歩き姿がトレードマークである彼女がある冬の大雪の日にものすごいスピードで玄関の前を走っていた。
異様な光景に注目する生徒は多数。
ザワザワとしているうちに予鈴が鳴り、他の先生により理由がわからないまま、教室へと導かれてしまった。
理由が分かったのは確か、2時間目の長休み時間。
「カツラ先生の車に小さな雪だるまが複数置かれてたから激怒したんだってぇ!」
カツラ先生の激走は、雪だるまを置いた生徒を追いかけるためのものだったらしい。
そんなことで怒るのかとゲラゲラと大笑いになった。
「あ、あなたたち!慎み深い女性として、雪だるまを置くなんて失…礼…」
担任の先生は生徒を批判しながらも、声が震えていた。
カツラ先生は生徒からも先生からも愛されていたのだ。