【創作SS】丘の名は
蒸気機関の開発から始まる産業革命は、西欧諸国の植民地施策を生んだ。日本にも牙が向けられたが、鎖国政策により守られていた。
某国の諜報機関で日本侵攻へ向けた会議が開催された。
「日本の一部地域では【お遍路】というシステムがあり、全国から人が集まり旅をする。【お接待】と、親切にして貰えるので情報収集しやすい。多少、言葉が変でも祖国訛りで押し通せる、潜入方法として提案する」
提案は承認され実行された。
某国の手法を知った他国のスパイもお遍路に扮し潜入調査を展開したため、どこもお遍路で溢れた。
それに対し、日本の諜報機関は草を放ち多くのスパイを拘束し、祖国へ帰らせることなく闇に葬った。
名もなきスパイたちに墓標はない。
しかし、消えたスパイたちのために、祈りをささげる丘があり、花が絶えることが無いという。
丘の名は「モヘンジョ ダロ」、死者の丘という意味である。
元々の名は「ohennro daro」と言うらしい。
(本文ここまで)
たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】
裏お題【どこもお遍路】に参加です。
もちろん、出鱈目な話で、ただの駄洒落オチです。
「モヘンジョ ダロ」が「死者の丘」というのは本当のようです。ただ、モヘンジョダロはパキスタンなので、西欧諸国のスパイに祈りを捧げる場所としては、適地では無かったですがお赦しください。
「どこもお遍路」は、どうしても駄洒落に繋がらず、NTTドコモではストレート過ぎるので、苦肉の策として「お遍路だろ」≒「モヘンジョダロ」に逃げました。
さて、福島太郎は「文学フリマ東京36(5月21日)、文学フリマ岩手(6月18日)、文学フリマ大阪11(9月10日)、文学フリマ東京37(11月11日)」に出店を予定しています。
文学フリマ東京36は第1展示場「C-27ブース」です。
公タマ伝以外の紙書籍は各5冊くらい持参するつもりですが、なるべく電子書籍かAmazonでの購入をお勧めしたいところです。
【福島文学 文学フリマ東京36 C-27 推参!】
をベースに、もうちょい何か展示するつもりでいます。この写真がどう進化するかご期待ください。
私が何をしていても邪魔をするナッツがこちらです。猫は展示も販売もしません。
福島文学!としてお勧めしたいのは、こちら「光流るる阿武隈川」です。「諦めの悪い男」がお気に入りです。
私のキャラに興味がある方は、こちらも「有り」かと。