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【駄文】名前の由来(黎明奇譚 アフターサービス)

 拙著「元宮ワイナリー黎明奇譚(以下:黎明奇譚)」の販売数が10冊になりました(うち1冊は自分で買いました)、皆さまありがとうございます。
感謝の気持ちを込めて、ちょっとしたアフターサービスです。このお話には数人の登場人物が居ますが、その名前の由来になります。

 実はnoteで「ミラクルミッション」という名前で公開していた時には、登場人物に固有名詞はなく、全て役職名等で物語を進行させていました。これは、ミラクルミッションになる前の原案では「実在の人物の名前」を使用していたため「これはそのまま公開してはまずいだろう」ということで、苗字を削除したことが理由です。その段階では架空の苗字を考えるのが面倒なので、苗字を付しませんでした。

 しかし「電子書籍」として発刊するにあたり、「名無しではあまりにも読みにくい」ということで、それぞれに苗字を付すことにしました。正直、面倒な作業でした。まず、主人公について、最初は「福島太郎」を想定していました。しかし「福島県の復興支援」との関係で、紛らわしく、変な感じになるので「福島太郎」を没として、新たな苗字を付しました。最初に思いついたのが、「福島太郎の活動を知る後輩」の苗字でしたが、その後輩に「苗字を借りていい?」と打診したところ断られてしまいました。
 しかし、その後輩の苗字が、偶々、福島県にある自治体名と同じだったのです。(磐城と岩木みたいな漢字です)これを切っ掛けにして、
「登場人物全員 福島県内の自治体の名称にしてしまおう。福島太郎が描く世界で、県内自治体に動いてもらおう」
という考えに至りまして、登場人物のほとんどが、自治体名称となりました。特に自治体の特徴とかは関係なく、地図と原稿を見比べながらの名付け作業でした。
 ちなみに、私の大好きな漫画「ブスに花束を」におきましては、登場人物が「山手線の駅名」になっていますので、そのオマージュとも言えます。
 
 しかしながら「清野(きよの)」という苗字については、地名を付けることができませんでした。「せいのと読むのかきよのと読むのかわからないのですが」というネタとの関係で、変えることができなかったのです。
結果として、「題名のない物語」の登場人物の名付けにも影響が出まして、当初、登場する女性について「セイレーン→せいの→清野」
という感じで苗字を考えた後、「清野は黎明奇譚で使用しているから西野にしよう」と安直に名前を変えたのです。

 ところが、この「西野」という苗字のおかげで「リストランテ・ウエストフィールド」や「ウエストサイドストーリー」という形で、物語にコクが生まれましたので、不思議です。
 以上、数少ない読者の方への「アフターサービス」でした。
 何のネームバリューも無いオッサンの本を購入していただけることは、本当に嬉しくて、有難くて、何かしらサービスしたくなってしまうのです。
 まぁ、あまり喜んでいただけないかもですが。
 また、黎明奇譚の主人公「大沼」には、皆さんに黎明奇譚という「沼」に嵌って欲しいという願望も込めています。
 本日もお読みいただき、ありがとうございました。


 

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福島太郎
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