福島文学とは
少し前から【福島文学とは】ということを模索しています。
少し考えた後、一つの言葉として誕生したのが
『福島文学とは交流による 変化・成長』
になります。この「変化・成長」という部分にある「変化」については「進化」という言葉を使いたい気もちもありましたが、さらに深化して考えると、私の中での
「変化・成長」=「変態(メタモルフォーゼ)」という概念にたどり着きまして、うん、やっぱり「進化より変化が良いな」となりました。
なので
『福島文学とは交流による 変態』
と表現してもよいのですが「変態=アブノーマル』と解釈されてしまうことを畏れて「進化・成長」のままにしております。note街で活動している中で、何度か「太郎さんは変態」と指摘されていますが、メタなのかアブなのかは怖くてきけませんでした。
ただ、この「変」という言葉も実は好きでして、司馬遼太郎先生の「花と剣」にこのような趣旨のことが書かれていたと記憶しています。
「アーティストには変わり者という意味もあるので、そういう意味ではこの男をアーティストと呼ぶのも間違いではあるまい」
ということを踏まえ、
「福島文学とはアートである」ということも、含みとしては感じています。
さて、「公務員のタマゴに伝えたい話」からkindle出版を重ねてきました。特に大きな目標というものはなく、漠然とした思いとしては
「公務員志望者や若手公務員のため」から
「福島県の良いところや人を伝えたい」に変化し
「自分を楽しもう」となっています。
で、偶々50歳から「福島太郎」として活動を始めましたので、ボヤンとですが、こんなことを考えていました。
「年に1冊本を出せば 10年で10冊になる。そんな続かないだろうけど」
ところが、ところが、4年目にして10冊目となります。しかも、これですよ。
もう、公務員も福島県も関係なく、ただただ、
「好きなこと 好きな時に 好きなように書く」
を並べただけです。
ちなみに、本音になりますが「ショートショート」は遊びで書いていますので、kindle出版するつもりは、この10月まで全くありませんでした。
そんな私を変化させたのが
「笑えない藁の案山子」という作品でした。珍しく交流していただいている方々から、お褒めの言葉をいただいた私は、
「この話を形にして残しておきたい」
と考えまして、「文学フリマ東京37」を控え新刊を準備したい気持ちもあり、「笑えない藁の案山子」のためにkindle出版することにしました。
電子版は「文学フリマ東京37」に間に合いそうですが、紙書籍は微妙なタイミングとなっています。それでも、この表紙を引っ提げて「文学フリマ東京37」に出店できることを嬉しく感じています。
note街での交流がなければ誕生することがあり得ない本だと感じています。喜び以上に、交流していただいている皆様への感謝を抱いています。
個別にお名前を書くと漏れが怖いので控えますが、心から感謝を申し上げます。
そういう背景を踏まえまして、とてもふざけた内容ではありますが、この「変」な話を集めたショートショートパラダイスは、
「福島文学の結晶」
とも言える1冊なのかなぁ。と考えています。
ここまで「変化」してくるとは、お釈迦様でもお考えにならなかったのではないでしょうか。
多分ですが「成長」もしていると信じたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
#何を書いても最後は宣伝
方向性の違う「福島文学の結晶」が
とか
かなぁ、と考えています。
「ショートショートパラダイス」にはこの2冊も含め、過去作の外伝も収録しています。