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第42回 令和の時代に「論語」が読まれる必要性について説く
皆さんこんにちは。
たろ坊です。
本日は「大人のための図解論語」と渋沢栄一の「現代語訳 論語と算盤」を読んでの感想をわたしなりに書きたいと思います。
そもそも論語を知った経緯としては今回の新紙幣10000円の顔になる渋沢栄一が論語に関連する本を書いている事でした。
一度、渋沢栄一の著書『論語と算盤』を読む前に、「そもそも論語ってなんだ?」という疑問をなくすために『大人のための図解論語』を読み始めました。
1.「大人のための図解論語」をよんで
知っている方はすいませんが少しお話しします。
論語は今から2500年前に中国で活躍した孔子とその弟子たちの言語禄になります(孔子が書いたわけではありません)。中国だけでなく日本においても公家、武士、農民など平安から明治にかけて多くの時代に様々な人物に読まれていました。それは日本人の『人格』をつくるためのバイブルとし手の機能もありました。
一方、アメリカやヨーロッパの人々は聖書を一字一句を自分の体に染み込ませており、聖書はキリスト教徒にとっては生きるうえで欠かせないものになっています。
かつての日本では聖書に近いように、論語は人としての在り方を作るうえでとても大事な役割を担っていたそうです。
1つ論語の例を挙げます。
『子いわく、敏にして学を好み、下問を恥じず、是をもってこれを文というなり』
これは目下の人にも教えを乞うことを恥じにしないということです。年齢が下だとしても優れている人からは学ぶ姿勢が読み取れます。
この例文の他にも年上のことを大事にする、自分だけが正義と思っていないか、自分の評価だけを気にしていないかなど、現代の社会人にとても刺さることを論語では解いています。
現在はSNSが人々の生活に定着して、匿名の個人がなりふり構わず「自分の正義」を相手に押し付けようとしています。言葉で人を殺すことは今では簡単になっています。
そんな時代だからこそ、多くの人がこの論語の言葉を実践して立派な内面をつくることが大事な気もします。また、外面だけ見栄を張るようなことはしないように努めようと私も思うようになりました。
2.「論語と算盤」から見えてくること
この本は論語をビジネスの側面から渋沢栄一が論語と関連付けて説いた本になります。かなり読みやすい作りとなっており、渋沢栄一の生きざまとその際に論語の言葉が彼の人となりを作っていることがよくわかります。
この著書のはじめにはこう書かれています。
![](https://assets.st-note.com/img/1721814522940-YjRTrcuSAb.jpg?width=1200)
このように渋沢栄一は多くの日本の会社の設立や、資本主義の発展にも携わっています。また、彼が生きた時代は尊王攘夷の武士、一橋家の家来、明治政府の大蔵官僚、実業家などまさに日本の転換点である激動の時代を生きています。
渋沢の言葉は今も通じることがあります。
国の豊かさも大いに増大した。ところがなんとしたことか、人格は明治維新よりも退歩したと思う。いや、退歩どころではない、消滅すらしないかと心配しているのである。
まさに安倍晋三元首相の殺害事件や直近で起こったトランプ元大統領暗殺未遂事件、そして戦争継続を行うロシアをみてみると物質的な豊かさは達成している現在において、人間の精神(内面)は全く変わっていないことが読み取れます。
また、現代の働き方にも当てはまることを言っています。
こうして与えられた仕事に不平を鳴らして、口に出してしまうのはもちろんダメだが、「つまらない仕事だ」と軽蔑して力を入れないこともダメだ。おおよそどんな仕事でも、それは大きな仕事の仕事の一部なのだ。
やりがいを求めて転職や現状を嘆く若手社員に響きそうです。やはり、与えられた仕事(つまらない仕事)をただイヤイヤこなすか、それを広い視点で見るかでその後に大きくかかわる気がします。
最近読んだ何かの著書(金持ち父さん貧乏父さんな気がします)にこんなふうに書かれていました。「みんながやりたい仕事、楽しい仕事、そんなものは本当に限られた一部しかない。人が嫌な仕事や手間のかかることだから仕事として成立している。」こんな言葉があったことを思い出しました。
3. おわりに
現在の私の読んでいる本に竹田恒泰さんが書いた「国史教科書第7版検定合格」という本があり、明治時代から昭和の時代にかけての部分を読んでいます。
そのなかで激動の日本を生き抜いた人々の中にはやはり論語の教えがあったのではないかと思うことがあります。
資格や知識の習得も大事ですが、かつての先人たちの多くが学んできた『論語』を皆さんもぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
本日もありがとうございました。
2024.7.24 たろ坊