【動機の掛け合わせ】
目標設計に関して受けたマネジメント、意識していたマネジメントをすごく簡単にまとめてみます。
目標設計のメリットや意義については目的を見失わない、自立自走できる状態が作れる、期待する成果を出すなどがありますが、形骸化した目標やモチベーション担保できないものはあまり意味をなさないことが多いですね。
こういったことを回避する良い目標のすり合わせは動機の掛け合わせが大事だと感じます。
これからの時代リモートワークで同じ空間で仕事をすることが当たり前で無くなる時代がくる中で(もう来ていてもおかしくないのですが、、)良質な目標設計が規模問わず重要になります。
ここでの掛け合わせは
【やりたい】×【やれそう】×【やらないとやばい】 の3つですね。
<やりたい>
能動的な設計ができるように対話が必要ですね。
上司が目標を決めて落とし込んだとしても「やらされ感」「気が進まない」「やりたくない」ということが起こります。
かといって手放しで目標をメンバーが決めてしまうと独自路線でマネジメントが機能しなくなります。(機能しなければなくせばOKですが)
ここではメンバーの長期的なキャリア形成など将来的な理想像と結びついた目標設計を一緒に寝ることが大事ですね。
「与えられた目標」から「自分のための目標」へ。
<やれそう>
よくある失敗では目標が高すぎて夢で終わるケースです。
ここの塩梅は人それぞれ違うのですが、実現可能性の高い目標設計をコンセンサスを取りながら設計します。
理想は期待しているゴール×150%×70%という流れで進められるといいのですが、そのためにはより上流の戦略が場当たりでなく、確実性の高いものであるとメンバーもイメージが具体的になりますね。
<やらないとやばい>
シンプルに危機感を共有する、退路を断つ、ということですね。
すこしハード目な言葉になりましたが細かくは
・上司と部下で、目標に集中するためにやらないことを決める。
・部下が目標達成につながる業務に集中できるよう、上司が部下の業務を調整する
・1日の中で進捗を報告する時間を作り、1週間分スケジュールに登録する
・個人がコントロール可能な、個人に依存する行動すれば確実にできる目標からはじめる。
(たとえばテレアポの獲得件数ではなくアプローチ件数など)
などでしょうか。
「全部がんばってやろう」はがんばらせる方向が違います。
また、やらないことを決めるにもしっかりとやらなくてもいい、やらなくても大丈夫という感覚を共有することが大事ですね。メンバーが「本当にやらなくて大丈夫か?」という不安を持つとタスクを減らしたつもりでも影でやらなくていいことをやり始めて、タスクが純増しているなんてこともあります。ましてや無理をして全部のタスクをこなそうとして負荷がかかりすぎて体調を崩したりと、後にビハインドする要素になりえます。
総じて目標の共有をする際は
【やりたい】×【やれそう】×【やらないとやばい】 の3つで、
①目標項目
②達成基準
③期限
④そのための具体的な行動
をすり合わせればいいのかなと。
注意が必要なのは①~③までだけでもいいメンバーなのか、④まで必要なメンバーなのかはお互いに理解し、決めることが大事ですね。
ごくまれにメンバー全員固定で①~③までを設定して後はどうぞという簡単な話し合いだけしかしないマネージャーもいると思います。しかしこれは相手によってはマネジメント放棄かもしれません。新人・一人立ちしていないメンバーには手段を伝える。その進捗に応じて入れ替えや見直しを都度行うことがマネジメントですね。