次代を創る「スマートビル・スマートシティ」:その10「5.3 警備ロボット」
5.3. 警備ロボット(火災、災害、監視・警備用)
ロボットを導入した場合の警備計画を立案すると、日中帯の総合受付または立哨警備、深夜から早朝までの巡回業務が対応可能。
・1台導入した場合、単純計算で計20時間分の必要人員削減が図れるが すべて任せることは不可能であり、警備員との連携が必要不可欠。また、警備員がロボットの機能を理解することが必要。
・ロボットが出来ないこと(状況判断や処理について臨機応変に対応、扉(鉄扉)の開閉は出来ない等)を考慮することが必要。
・ロボットと人との共同作業で、時間短縮が図られ、人工の削減が可能。
5.3.1. 綜合警備保障株式会社 REBORG-Z
2019年に、綜合警備保障が開発。30年以上にわたり研究開発を進めてきた自律移動型ロボット技術を活用し、AIを活用した人検知機能など、現在考えられる機能が、すべて盛り込まれている。
本体サイズ (幅×全長×全高): 700×700×1,580㎜
重量: 約180kg
連続稼働時間: 約2時間
走行速度: 最高4.6km/h
充電時間: 約1時間
自動充電: 〇
登坂能力: 最大5度
段差通過能力: 最大1㎝
巡回ルート作成方式: ティーチング
巡回ルート登録数: 無制限
セキュリティ機能: 顔認証機能(ホワイト・ブラックリスト検知)、高温物体検知、前面・後面カメラによる画像録画機能、遠隔監視機能、通話機能、遠隔威嚇機能(サイレン、フラッシュライト威嚇)、パソコン等への通知、音検知(悲鳴等)、匂い検知(ガス等)、初期消火、救急キット搭載(AED等1.2㎏まで可)、EV連動機能
接客等機能: 液晶表示機能、案内機能(外国語含む)
安全機能: 障害物検知
通信機能: Wi-Fi通信
本体価格:(税抜) 1,200万円(購入時)、37.5万円(3年リース)
保守費等:(税抜) 16.7万円程度(購入時)
5.3.2. セコム株式会社 セコムロボットX2
2019年に、セコムが開発。2005年に販売開始した「セコムロボットX」の機能を進化させた巡回監視用ロボットで、基本的な機能は、すべて盛り込まれている。金属探知機を内蔵したアームが特徴。
本体サイズ (幅×全長×全高): 840×1,120×1,225㎜
重量: 230kg
連続稼働時間: 約3時間
走行速度: 最高10km/h(通常時は4km/h)
充電時間: 約3時間
自動充電: 〇
登坂能力: 最大13度
段差通過能力: 最大4.5㎝
巡回ルート作成方式: メーカー作業
巡回ルート登録数: 999パターン
セキュリティ機能: 高温物体検知、全方位カメラによる画像録画機能、アーム(1200㎜)機能(事前登録箇所での自動稼働)、遠隔監視機能、通話機能、遠隔威嚇機能(ランプ、音声威嚇)
接客等機能: アナウンス機能(定型音声)
安全機能: 障害物検知
通信機能: 4G通信、Wi-Fi通信
本体価格:(税抜) 50~80万円(レンタルのみ)
保守費等:(税抜) -
5.3.3. 株式会社正興電機製作所 SS-01
2016年に、正興電機製作所が開発。屋外・屋内を選ばず使用でき、AIを活用した人検知機能など、現在考えられる機能が、すべて盛り込まれている。メーカーが柔軟な対応をしておりカスタマイズ等も可能。
ここから先は
スマートビルの概念は、さらにあらゆる信号がネットワークで結ばれ、個々人の端末ともつながり、ワーカーにとっては、スマートフォンや顔認証の生態…
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?