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『女のいない男たち/村上春樹』ワクワクドキドキハラハラしない
『女のいない男たち/村上春樹/913』を読んだ。
6編の物語は『ドライブ・マイ・カー』『イエスタデイ』『独立器官』『シェエラザード』『木野』『女のいない男たち』。
「ワクワクドキドキハラハラしない」を楽しんだ。ここに男女の機微はあまり感じない。深読みをするのではなく浅く思考してみた。男たちは一見問題なさそうな男に思える。女からすれば何か足りない男たちなのかな。起伏の見えない心は平坦で共感しない。何が良くて何が悪いのかよくわからない。それは善と悪じゃない内側の静かな葛藤。
傷つけ傷ついた。男女の肉体的な問題なのだろうか?通常の精神を保つには代替が必要なのだろうか?
変化を責めない(責めないフリ?)
変化を赦す(赦すフリ?)
若いころ、出会ったころは、当然のような恋とか愛とかの幻想を抱く。あれは何だったのだろう?変化は体から心から。人としての成熟は進化か?衰退か?生物体の器官の男女って空虚かな。男の中に妄想の女がいる。女の変化に気づけない男は女に去られる。思いやりがないんじゃない?無頓着すぎるのかもしれない。
思いやり、思いあう、そういう物語ではない。生物体の別々の器官の話として考えてみても目の前にいる生物体は自分と同じ人間。思いやり、思いあいたい。雌雄同体の生物もいるのに、人間はやっかいだな。腑に落ちるところは見つからない。
『木野』の物語に蛇が出てきた。巳年の今年にちなんでメモしておこう。
芥川賞、直木賞が発表されている。
タイトルに「ゲーテ」がついている受賞作とNHKドラマで見た「宙わたる教室」の作者の受賞作に興味わいている。そのうち図書館で借りるかもしれない。たぶん忘れる…。ぼんやり覚えておこう。メモした、おしまい。