投資顧問会社の上がる株教えますって本当に儲かるの?上がる株の銘柄情報を投資顧問A社で100万円分買ってみた話
上がる株がわかっていたら、なんで人に買わせるために情報を売るんだ?そんなに確実なら、自分だけで買ったらいいんじゃないか?
おっしゃるとおりでございます。
合理的に考えたら、そうなんですけどね。合理的に考えたら、そんな情報買ったりする人がいなくなっちゃうんですけどね。
じゃ何で買う人がいるの?そりゃ、バカだからでしょ。ええ、そのとおりですよ。
何を隠そう、僕、バカなんです。
残念ながら、人間ていうのは、合理的じゃない生き物でして、合理的に考えてありえない選択肢を取ってしまうことがあるんです。だから、上がる株がわかっている人が、自分で買わずに、他人に買わせるために情報を売ったりするんです。合理的に考えたら、そんな確実なわけないって思ってても、買っちゃうんです。
そんな情報なんてインチキに決まってる!と言ってるあなた。試したんですか?僕だって、たぶん、インチキだと思いますよ。でもね、試してみなきゃわかんないじゃないですか。試して、万が一、本当に上がる株だったらどうするんですか。きっと、どうもしないんでしょうけど。
ということで、前置きが長くなりましたが、「ゴールデンウィーク明け、出遅れ爆上げ銘柄!」(←ありそうなキャッチつけてみました)とか、広告を見かけると、ホントのところどうなのよ、って実は気になりません?
僕は気になっちゃったんですよね。気になっちゃうと試さずにいられない性分でして。
買ってみました。半年くらいかけて、100万円分くらい。結果、気になりませんか?気になりますよね。どうせインチキだって言ってても、本当はもしかしたら、ってどこかで期待してるでしょ?
合理的に考えてとか言ってないで、買って試してから言ってよ
さあ、はじまりです。
購入してみたのは、ウェブでかなり多くの広告を打っている投資顧問A社。メルマガを取ってみると、週に2−3本、「最後の出遅れ銘柄」とか、「フォーサイドに続くテンバガー銘柄」とか、よく考えたなあというキャッチコピーの新商品の案内が送られてきます。その銘柄を知るには、〇〇日までに申込みで、5万円くらいから15万円くらいまでの間のショットの案件です。そもそもこの値付けと信ぴょう性はどういう関係なのとか、値上がり率と関係あるのとか疑問はありますが、半年かけていろいろな銘柄の情報を購入して試してみました。
情報購入してから、購入、売却までの流れ
A社の場合、オンラインで申し込んで、情報料を支払うと、情報公開日の朝イチで、銘柄と根拠とともに、買い注文の価格目安(指値か成行か)と目標株価がメールで送られてきます。
その日に指定価格で購入すると、(何株買うかは自由)市場が閉まった後で、毎日、フォローのメールが送られてきます。今日の動きに関しての解説と、変更があればターゲットプライスの変更、損切り価格があれば、損切り価格の設定の指示。そして、無事、ターゲットプライスになったら、今回の案件は終了。万が一下がってしまうと、損切の価格を指示されて、損切、再び、同じ銘柄で再エントリーのときもありますし、この銘柄はもうダメなので、後日、代わりの銘柄が出てきたタイミングで、代わりの銘柄を紹介してくれて補填になります。
結果発表
100万円の資金で、23個のショット案件を購入しました。総額98万円(2万余ってるじゃないかとか言わない)
23個のショット案件の中には、3銘柄紹介するやつとかも入っているので、1案件1銘柄ではなくて、あと、マイナスになってしまって、その銘柄に再チャレンジじゃなくて、別銘柄を追加で紹介してもらったのもあるので、
紹介された銘柄数は、37銘柄。
利益が出た銘柄 17銘柄
損失が出た銘柄 19銘柄
建値で売却した引き分け銘柄 1銘柄
これは、どう評価したらいいんですかね?負けのほうが多い。やっぱりインチキじゃんと思う方が多いかもしれません。
ただ、収支でいうと
利益が出た銘柄の利益合計 751万円
損失が出た銘柄の損益合計 -577万円
差し引き 174万円
情報料合計 98万円
収支は、+76万円
半年やってコレ。98万円情報料投資して、+76万円をどう考えるかですね。
ちなみに、利益が出た銘柄の上位は、227万、180万、104万、損失の上位は、-102万、-96万、-81万。
同時に保有していた最大購入額は、現物400万円分、信用4600万円分で、現物購入と信用の保証金でだいたい2000万円分くらいを使っている状態がマックスでした。
情報料98万円払い、2000万円の資金を半年運用して、76万円だと、半年で3−4%なので、あまり投資効率はよくないですが、もちろん詐欺とかインチキとかではありません。
ちなみに、こういった銘柄は、小型の株が多いので、出来高が少なく、1銘柄で1000万とか2000万分買おうとすると、僕レベルでも相場が動いてしまうので、A社に問い合わせたところ、100万単位の資金でやられる方を対象にしていると、言っていました。
実は、他の投資顧問のB社でも試しに、1銘柄紹介してくれる35,000円のショット案件と50000円のショット案件を買ってみたことがあるのですが、こちらは、
35,000円案件
344円で購入 306円で売却 5,000株 収支 -190,000円
50,000円案件
1,021円で購入 1,175.3円で売却 3,000株 収支 462,900円
※3,000株の平均値ため、端数になっています
差し引きは、272,900円のプラスで、 情報料85,000を引くと
187,900円のプラスでした。
ちなみに、B社では、35,000円案件の補填として代替銘柄の提供はありませんでした。A社もマイナスになった案件の補填で代替銘柄を提供はあったものの、代替銘柄もマイナスで、そのさらに代替銘柄はなく、損が膨らんで終わりだったケースもあったので、(プラスになってリカバリしたケースもあり)補填案件があったほうがいいのかも考えものです。
では、A社よりB社のほうが短期で見ると利益率が高いので、B社のほうがよかったのかというと、たまたま、B社は、2案件しかやっていないのでうまくいったのかもしれませんから、わかりません。もう一案件やっていたら、プラスを伸ばせたかもしれませんし、プラスを食いつぶして赤字に転落していたかもしれません。
まあ、言えることは、どちらも、インチキではなかったということ。概ねプラスの方がマイナスになった案件よりも額が大きいので、損切りの指示は概ね正しく、上がるときはそれなりに上がるような銘柄を確率は半分以下の信憑性で教えてくれるらしいということくらい。
3本に一本当たりがあるくじを買っているみたいな感覚だと僕自身は思いました。
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