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#6クリエイターが「自己表現の場」と「価値提供の場」を分けておくべき理由【ドラマー柏倉隆史さんの言葉】

序論:音楽って、いいよね。

今回はシナリオ技術ではなく、ライターとしてお仕事をする上でのマインドについてお話ししたいと思います。

まず柏倉隆史さんをご存知ない方は、
こちらの動画をご覧ください。

私の敬愛するドラマーです。
心技体全てを尽くしてドラムを叩く姿はまさに圧巻。
音楽に詳しい方、詳しくない方問わず、その圧倒的なテクニックに心が惹かれてしまう。そんな演奏を披露するパフォーマーです。

現在はtheHIATUS,toeなどのバンド活動に力を入れている印象を受けます。
私自身どちらも大好きなバンドで、語り始めれば止まらなくなってしまいそうなのですが…

今回お話ししたいのはそういった話ではありません。
ドラマー・柏倉隆史さんから学ぶライター必須のマインドセット
についてお話ししたいと思います。

音楽に詳しくない方ほど、必見の記事です。
是非最後まで楽しんでいってください。

本論:「自己表現の場」と「価値提供の場」

今回お話しする内容は、以下の動画の柏倉隆史さんの発言に基づいています。

柏倉さんは数多くのミュージシャンのサポートドラマーとしても活躍しており、動画内でその話題があがりました。そのなかでこのようなやりとりが行われています。

コメンテーター:お仕事は、オファーがきたもののなかからご自身で選ばれているのでしょうか?
柏倉:誘っていただいたものはスケジュールが合わないなどの都合がない場合は、やるようにしていて、断るってことは一切ない。
コメンテーター:例えばものすごいダサいバンドがオファーしてきた場合は…?
柏倉:やりますよ!僕はtoeやtheHIATUS(所属バンド)で自己表現はちゃんとやらせていただいているので。
柏倉:「自己表現」というのは自分で決めた自分の限界だが、他人から頂くというのは自分じゃない人の意見を含むものなので、自分の限界を超えられる気がする。
柏倉:こんな面が自分にもあったんだ、と発見出来る可能性がある。

(※細かいニュアンスの違いはあるかもしれませんので、気になる方は動画を直接ご確認ください。)

このやりとりを聞いていて思ったことは、
クリエイターは「自己表現の場」「価値提供の場」をはっきり分けておく必要があるということです。

物書きとして活動している以上、少なからず文章が好きだったり、文章を通じて価値提供をしたい、と思う方は多いと思います。
そこには十人十色の価値観があり、人それぞれ得意分野や個性、思想があります。
ですが、ライターとして活動するにあたっては、それらを仕事に持ち出すことはあまり良いことではないかもしれません。

個人の書く小説とは違って、お仕事で頂く執筆記事は、どれも「ご依頼者様の要望」がベースになります。

「こうこうこういう作品が欲しいです。」
「このような目的の文章なので、ここを誇張して書いて欲しいです。」
それがもし私の書きたい内容・手法とは違っていたとしても、それを受け入れる。
むしろ、そのニーズを敏感に察知し、期待を上回るクオリティを提供する。
これこそがライターにとって最も大事な「価値提供」だと思います。
これが「価値提供の場」。

もちろん、自分のテイストが出ない、個性の無い文章をかけと言っているのではありません。塩梅、バランスをとることが大事だということを言いたかったのです。


ですが、そうしてご依頼をこなしていくうちに…
自分の中の欲が暴れだしてしまいそうになることがあります。
「自由に書きたい」
「腹の底から、思っていることを全て吐き出したい」
「意味も目的もない、自分だけの文章が書きたい!!」
全てのライターが持っている根源的な欲求ですね。
そこで、これらを発散させられる場所、すなわち「自己表現の場」が必要不可欠になるわけです。私にとってはそれがこの「note」であり、個人で執筆している小説だったりします。

自己表現の場」では、自分が何を書きたいのか、何を考えているのか。
何が得意で、自分がどういう人間なのか、を知ることが出来ます。
自分が大好きな世界に没頭し、時間も忘れて楽しむことが出来ます。

一方で「価値提供の場」では、自分では思いつきもしなかったようなアイディア、新しい発想に触れられます。
自分とは異なる”誰か(クライアント様)”とやりとりをさせていただくなかで、世の中にはこういう仕事があるのか、と学びを得られます。
そして、人が喜んでくれることはこんなにも嬉しいのか、と満足感を得ることも出来ます。

これらを自分のなかで明確に切り分け、そしてどちらも大事にしながら取り組む。
それを地道に継続することで、柏倉さんのような人々を熱狂させるパフォーマンスを発揮できるようになるのかもしれません。


結論:柏倉さんのドラムを頼むから聴いてくれ

ということで、色々とお話しさせて頂きましたが、百聞は一件にしかず、という言葉があるように、言葉で伝えられることには限界があります。

まずは柏倉さんの音楽を聴いてみてください。
私が語った内容がよく伝わってくるはずです。

柏倉さん、ライブや音源でいつも演奏を拝聴しております。
その素晴らしい演奏を、また生ライブで観てみたいものです。
その時まで、お仕事頑張ります。

と、いちファンからのメッセージをもちまして、この記事を締め括らせて頂きます。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!


民奈涼介





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