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【ツアーレポート】《岩手・二戸/2023冬②》土地には土地のおやつがある

2023年12月に開催した岩手県二戸市への「ほんもののにっぽんをさがすキッズツアー」の様子をお届けします。

親子で参加する岩手県二戸市へのツアーは、夏、冬、春休みシーズンに合わせた展開を行っています。ご参加希望の方はマガジンをフォローすることで次のシーズンのお知らせ記事をぜひチェックしてみてください

日本各地には、それぞれの地域の風土や歴史を背景に、さまざまな食文化があります。その郷土食を堪能するのも、やっぱり旅の楽しみのひとつ。

二戸へのキッズツアーでは、大人にも(大人にこそ!)じっくりと楽しんでいただきたい二戸ならではのご馳走も待っていますが、子どもたちと一緒に行く「郷土のおやつ研究」も本気で、ディープに、ほんものだけを巡ります。

おばあちゃんを訪ねてこの地域のおやつをつくる

太平洋沿岸に吹く冷たく湿った東寄りの風「やませ」の影響で稲作が難しかったこの地域では、昔から小麦や雑穀の栽培が盛んでした。そんな歴史のなかで、ごはんやおやつ代わりとして親しまれてきたのが小麦粉を原料とする「南部せんべい」です。そして、材料をほぼ同じくして家庭でおばあちゃんやお母さんの味として親しまれてきたのが「てんぽ焼き」です。金田一温泉郷の地域活動グループ「よりゃんせ金田一」のみなさんを訪ねて、てんぽ焼きを焼いてみることに。

小麦粉に熱々のお湯を混ぜて捏ね、冷めないうちにお団子状に

粉を練りながら、気候のこと、昔のおやつのことを聞いてみます。昔はこの焼き型が家庭にもあったのだそう。

好みでごまやくるみをトッピング
南部鉄器の焼き型を自分で握っておばあゃんとてんぽを焼き上き始めると緊張の表情に
焼き上がったてんぽ焼き。塩味があってもっちりとおいしい

小松製菓さんを訪ねて南部せんべいを研究

さらに子どもたちは、二戸を代表する南部せんべいメーカーである株式会社小松製菓の「南部煎餅の里。」へ。創業者である小松シキさんの記念館では、シキさんと南部せんべいの出会いから、21丁の焼き型から開業したせんべい店の始まりも知ることができます。そんな歴史あるメーカーさんでは、まず、南部せんべいにまつわるスペシャルクイズにワクワクの挑戦! クイズを通して、南部せんべいの生産ポイントとこの土地のせんべい愛を学ぶことができました。

思わず大人もクスッと笑っちゃうクイズに一生懸命答える子どもたち

「南部煎餅の里。」敷地内の北のチョコレート工場「2door」には、数え切れないほどの味展開がされるせんべいと、人気のチョコ南部がずらり。ガラス越しには、チョコ南部の製造工程を見学することもできます。

こだわりのチョコレートにせんべいクランチが混ぜ込まれ、ひとつずつ成形されて出来上がっていく

「オリジナルチョコ南部」の体験コーナーでは、自分で南部せんべいにチョコを置いてトーストして試食ができるとあって子どもたちも積極的。

南部せんべいにチョコを乗せてトースト

さらに子どもたちが熱中したのはパッケージデザイン体験。カップ型の容器に好き好きに描いて仕上げ、お店の人と一緒に好きなせんべいをきれいに詰め込んでせんべいカップを完成させます。

デザインができたらカップに貼り付ける
せんべいを詰めて機械でしっかり蓋をします
出来上がったカップは特製のビニール風船バッグに!かわいい!

受け入れをしてくださった小松製菓さん、ありがとうございました!

子どもたちには、ほんものとの出会いと体験を持って発見の喜びや熱中する楽しさを感じて欲しい。そして、大人にもほんものの文化旅行を楽しんでほしい。そう考えて、たらくさ文化旅行舎は親子ツアーを企画しています。

土地には土地のおやつがある。きっとそれだけでも子どもたちにとっては大発見。
二戸冬のキッズツアーでした!


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