お笑いの話。20話。
雨強いなー。
さっきより雨強くなってないか。
かき氷を削ってるシャリシャリかき氷を削ってるかき氷くらい雨降ってないか。
かき氷ってイチゴ味にメロン味ってあるけど舌の色が変わってるって遊んだことない?
後、夏場のかき氷ってすぐに溶けてしまわないかい?
みぞれって色がないから氷食べてるのって言われたことない?
かき氷ってイチゴ味にメロン味ってあるけどみぞれはフルーツとあずきがあってお得感ない?
それなら抹茶でフルーツとあずきがあるほうがお得感があるって?
なんて事を次のライブのネタを考えてたが和傘を閉じ、ファミレスで雨宿りすることにした。
『空いてる席どうぞー』
窓側の席にした。
なぜって理由は雨がやむ頃がわかるからだ。
店内は少し混んでいた。
皆、雨宿りだろうか。
学生だろうか。グループで勉強をしている。
サラリーマンだろうか。電話をしている。
何を頼もうか。
メニューを広げた。
迷うな。
『お決まりですか?』
と、聞かれてもまだ迷うな。
これでいいかと決めようとしたときふと窓から外の景色を見た。
まだ雨が降っている。
少し雨が弱くなったかな。
あれ、さっきの落語家の師匠じゃない?
目があった。
師匠が店内に来て。
「偶然だな」
と、言われた。
そうですね。と、返事をしたが先ほど見かけたので偶然ではない。
しかし、師匠に年下の上司に怒られていたところを見かけました。
と、言えるわけがない。
心がまたざらっとした。
気まずい。
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夢はnoteの売上でキャンプすることです。
後、ニンテンドースイッチです。
後、書籍化です。