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2014年8月の記事一覧
まず「それってこういうことですか?」と投げ返してみる
前に読んだ佐藤可士和さんの本が参考になったので、もう1冊
『佐藤可士和の超整理術』を読んでみた。こちらの方が先に出された本で、話題にもなった本だ。
内容はうなずかされる点が多く、自分が問題だと感じていたことが言葉になっているので、頭の整理に役立つ本だった。そう、まさに整理をテーマにした本である。
整理といっても、身の回りのモノをうまく片付けましょう、ということではない。実際、片付けのアイデアと
自分の手で誰にも邪魔されない場所を作る
坂口恭平さんの本は何冊か読んでいるけれど、モバイルハウスの具体的な作り方を読んだのは、この『モバイルハウス 三万円で家をつくる』が初めてだった。
日本では勝手に家を建てるのは法律違反になる。だけど車輪がついていたら、それは住宅ではなく車両とみなせる。だから、人が1人住めるくらいの小さな家を作って、それに車輪をつけて、駐車場などに置けば、それで立派な……とまでは言わないまでも、必要十分な住まいがで
アンチプロっぽさ万歳
「37シグナルズ」という会社があって、社員は少人数ながら、世界中に数百万人のユーザーを持つソフトウエアを作っているそうだ。その会社の創業者らが、仕事をする上でどのように考え、どのように行動しているのかについて書いた
『小さなチーム、大きな仕事』を読んだ。
おもしろい本だった。書いてあることに、つくづくうなずかされた。それは前々から自分もそう感じていた、と思うようなことであり、つまり、当たり前のこ
統計はじつは意外と人間的
いまは病院を選ぶところから治療法まで、どういう医療を受けるかが患者に任されていて、自ら選択していかなければならない時代だ。でも、選択できると言われても、何を根拠に選んでいいのかわからない。そんなこともあって、
『医学的根拠とは何か』という本に興味を持った。
この本を読んで、まず驚いたのは、日本では「医学的根拠とは何か?」という点で、専門家の間でも統一的な考えがまとまっていないこと。つまり、医者に
断ることは、むしろ新しいつながりを生む
会社や組織に所属していて苦しいのは、自分の判断で断ることが難しいことだ。
新しいことをやるとか、無理して仕事を引き受けることは、会社も好意的に受け止めるけれど、断ることについて会社は慎重だし、快く思わないことが多い。依頼をむげに断ってしまえば、ビジネスチャンスを失うことはもちろん、信頼関係に影響するかもしれないし、断ったという評判が他に広がってしまうかもしれない。
会社が会社として断ることを避
「役に立つ」の対極にあるもの
最近は「役に立つ」系の本ばかり読んでいるような気がする。だから、もっとこう異世界みたいなものに触れたいと思って、『居心地の悪い部屋』を読んだ。翻訳家の岸本佐知子さんが、海外のちょっと変わった小説を選んで翻訳したものである。全部で12編の短編が収録されている。
どれも変な話だけど、妙に印象に残る話だった。変な話というのは、腑に落ちないというか、エンディングを迎えて「え?終わり?」と思うようなもので
「1対1」に耐えられない言葉
最近、日本のいたるところで「ポエム」が広がっているという話を耳にする。居酒屋のバイトを鼓舞するために、夢とか愛とかそういう言葉をみんなで絶叫する、みたいな話だ。
この前も職場の人が「電車の中で、感動とか夢とかデカデカと書いてある冊子を読んでいる人がいて、何かと思ったら、どこかの会社のマニュアルのようなものだった」と話していた。ポエム化の波は、けっこう身近なところまで来ているのかもしれない。
そ
ビジネスでも「良い体験」ができる可能性がありそうだ
将来アジアに行くことを、頭のどこかで想定している。アメリカやヨーロッパに住んでみたいという憧れもあるけれど、経済的なことを考えると現実的ではない。そういう意味でもアジアがクローズアップされてくる。個人的にはアジアの熱気は好きだ。ちょっとテンションが上がる感じがする。
『アジアで働く』という本を読んだ。
この本は、アジアでビジネスをやっていくことについて書かれた本だ。基本はビジネスなのである。ビ