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あの尾根にいる誰かとつながりたい…!【山からアマチュア無線】①
こんにちは!踏青工作室です。
皆さんはハイキングや登山をした際に、開けた場所に着いて、向こうに見えるあの山はなんだろう?と思ったことはないでしょうか。
見えている山の名前を明らかにすることを「山座同定(さんざどうてい)」と言います。
方角と地図と地形の特徴を照合して、それならこの山だろうと判断します。
私はこの「山座同定」が割と好きで、登山中はいつも周りが気になっています。展望台からの景色、歩いているうちに見えてきた山、並行する尾根…。あれは何という山(場所)なんだろう?という単純な好奇心です。そして、その私の視線の先にある山(場所)にも、私と同じように汗をかいて、山の美しさに心を打たれて、歩いている登山者がいるのだろうなと思いを馳せています。
ある時、登山SNS「ヤマレコ」で、山に無線の道具を担いで登り交信されている方の記録を見つけました。(山域のセレクトがだいぶ渋かった)
私「えっ!そうか。これがあれば、向こうに見えた山にいる(かもしれない)人と話ができるんだ…!」
私は何かに頭を殴られたようになりました。
よく考えればおかしな話かもしれません。今やみんなスマホを持って登山していて、電話だろうとアプリだろうと通話や連絡ができる。スマホの電波が入らない山ももうあんまりないんじゃないだろうか。何をわざわざ「無線」を使わなくてはならないのか。ただザックが重くなるだけなのでは…。冷静に考えれば考えるほど、必要ないような気がします(笑)
でも、無線は私の琴線に触れてしまった。
自分と同じように、山を歩いて、感動している誰かに会えるのではないだろうか。
その誰かもきっと自分と同じように、誰かと感動を共有したいと思っているのではないだろうか。
無線なら。
かなり思い込み激しく(笑)、私は無線の資格を取ることに決めたのでした。2022年の終わりのことでした。
(つづく)