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さよなら三島、こんにちは正岡

このところ”好きな作家の文章を書き写す”という方法で勉強しているのだが、そうしているうちに「句読点の打ち方って人によってかなり違うのだな」と気づいた。

今まで私は、文のなかの一区切りのところや意味を分かりやすくするための区切りとして句読点を打っていたのだが、他の人のを意識して見ると「ここまで打たないの?」「え、ここを区切るんだ」と思うことがしばしばあり、だんだんと自分の句読点の打ち方が不安になってきた。

そこで「正しく句読点を打ってそうな人のを見よう。そうだ、三島だ」と思い本棚を見てみたのだが、三島由紀夫が一冊もない。
どうやら引っ越しの際に処分してしまったらしい。


寺山修司も江戸川乱歩も夢野久作も残しておいて、三島だけ全部捨てたのか。

そんなことある?
どういう判断?


過去の自分の判断が不思議でならなかったが、まあ、無いものは無いので、青空文庫を探した。
無かった。
青空文庫に三島はない。
調べたところ、川端康成もないらしい。

そういえばそんなニュースを見たような気がしたなあと思いかえしたが、そんなことはどうでもいい、とりあえず私は句読点のことを知りたいだけなのだ、読みやすくて綺麗な文章さえあれば良いのだと思い、正岡子規の「くだもの」というのを青空で読むことにした。
正岡子規が、色んな果物を食べたときのことをただ書いている「くだもの縛りエッセイ集」だった。
ユルかった。
非常に面白かった。
とても読みやすくて気持ちがよかった。
正岡子規すげぇ。


そして、句読点のルールについてはいまいち分からないままだった。

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