見出し画像

時間を忘れる

今日は仕事で書かねばならない記事を抱えたまま、気分転換に散歩へ出ました。ところが外に出るとすぐに気が変わって自転車に乗り、坂道を下って気持ちいい方角へと走らせ、町の隅にある居心地のいい喫茶店に入りました。

去年秋からのこれまでに、10回は来ていないけれど5回は来ている、いい本揃えのお店です。

スコーンと飲み物を頼むとき、ソファーに深く座っていてふと、今が何時なのかが分からないことに気づきました。だいたい昼を食べてから2時間だなとか、そういうことが一瞬分かりませんでした。そもそも、目的があって散歩に出たわけではなかったことが、時間感覚を麻痺させていたようでした。いつ家を出たのか、何かに一区切りをつけたわけでもなく、ただ心の赴くまま、感じに従って部屋を出たために、時間を思い出させるフックのようなものがなにも、取り出せるところになかったのが面白い感覚でした。

日が沈んできて、ああ帰らねばと思いながら本が面白く、ずるずると少し長く居ました。でも、ふっと仕事で書かねばならない原稿の先が浮かんで良い時間になりました。


喫茶店を思いつく直前に見ていた、鴨がいる川。



日が落ちてしまった。喫茶店を出たところ。


今日もありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?