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【映画】『ホールドオーバーズ』をみた話

月に数回映画館へ行くのだが、最近はこれは絶対映画館で観たい!という映画が決まったら観に行くようにしてます。
そこで今月の映画はじめは、6月公開からずーっと気になってた『ホールドオーバーズ』。3ヵ月越しにやっと観ることができました。

映画マニアの知人が今年1番良かったと絶賛しており、ポスタービジュアルからして良さそうと思っていました。
でもホールドオーバーズってどういう意味なんだろ。とあらすじもほとんど読まずに鑑賞してきました。(以降ネタバレがありますのでご注意を。)

映画鑑賞後に調べたところ、【ホールドオーバーズ=残留者】であることを知り、そのまんまやん!と納得。

クリスマス休暇に学校に残された3人のお話です。
学校で嫌われ者のへんくつ教師と、親の勝手で帰省できなかった少年、学校の食堂で働く女性。年齢も趣味も価値観も何もかも違うチグハグな3人が、偶然年末年始のホリデイを居残り組として過ごすことになります。

ほんとに最初は言い争ったり喧嘩ばかりなんですが、一緒に旅行(という名の社会見学)に行ったり、クリスマスや年越しを一緒に過ごすことで心を通わせていきます。

そして最後の方になってくるとこの3人が何だか家族のように思えてきてしまって、大したシーンじゃないはずなのに、ポロポロと涙が止まりませんでした。年取って涙腺弱くなったわほんとに。こういうじんわり映画に弱くて沁みました。
人の温かさに触れると人間は弱くなっちゃうときがありますよね。

人間の描き方がやけにリアルで、そうそう、人間ってそんな出来た人そうそういないよね、みんなどこか嫌な部分を持ってたり、人に当たっちゃうときだってあるし。と色んな登場人物に共感しながら観ることができました。

特に主役のへんくつ教師のポールが愛しく見えてきます。彼の過去をもっと知りたくなりました。
ポールと少年アンガスが段々心を通わせていく過程とかすごく丁寧で、最後の年越しカウントダウンのシーン(爆竹鳴らすところ大好き!)なんか、もう家族やん!とここでも思いながら微笑ましく観ておりました。

ポールとアンガス、ラストシーンは心がギュッとなってしまうけど、昨日の自分より今日の自分が好き。そんな風に思えるほど2人とも成長したように見えました。また会えるといいな。

9月の最初から良い映画が観れて満足です。
次はなにを観ようかな。


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