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羊文学特集

羊文学というバンドは知っていますか。

「1999」という曲から人気が出始めて、呪術廻戦のエンディングに抜擢されてからさらに知名度が上がったのではないでしょうか。
推しの子のオープニングにもなるのかな?(アニメに精通していないのでごめんなさい)羊文学ファンの私は大変嬉しいです。

もっと知ってもらいたいので今回は羊文学特集します!
容赦なくコアなのも紹介しちゃおうと思います^^


Step

当時高校1年生の私は衝撃を受けました。
イントロのギターが美しすぎる!
こんなに透き通ったギターサウンドは初めての体験でした。
どこの何のエフェクターを使ったら同じ音が出せるのか研究したいくらい。

長い階段を
かけ上がってたら
足が疲れて
座り込んでしまった
一度こうなると
立ち上がるのには
ものすごく強い
心がいるなと思った

Step 歌詞より

羊文学は歌詞も素敵です。
日常の些細なできごとを写実的に歌います。
共感できるし、聞くだけで優しくなれる気がする。
ボーカル塩塚モエカさんの声の儚さも相まってうっとりとしてしまいます。

好きな曲って出だしから「あっ、好き。」ってなります。私はこの曲がまさにそうで、しばらく他のアーティストの音楽は聞かなくていいやと思ったくらいです。

ぜひこの感動は共有したいと思いました。


天国

この曲の1番の魅力は間奏だと思います。
間が美しい。とにかく飽きない。
そして曲が盛り上がったところの「さんはい」がなんだか可愛い。笑
羊文学はスリーピースバンドなんですが
演奏技術がとても高いです。

そっちはどう?
調子はどう?
クーラーガンガンで
布団にくるまってアイス食べる感じ?

そっちはどう?
調子はどう?
最愛の猫とお酒飲んで昼寝でもする感じ?

それじゃ大差ないね!
ここ地上もなかなか負けてない
花火も見えるわよ
星は見えないけど新宿は夜でも明るいわ

天国 歌詞より

天国ってどんなところなんだろう、と考えることは皆さんあると思います。「クーラーガンガンで布団にくるまってアイス食べる」なんて最高の幸福かもしれません。

というか天国つってんだから誰か死んでるわけです。こんなに明るく歌われたら困っちゃうってくらいこの歌は明るい。楽しい。
曲の最後に「お体にはどうぞ気をつけてね」なんて言っちゃって。きっと死んだんじゃなくて天国という新しい場所で“生きてる”んだと思える。そんな歌詞で、天国も地獄もない派の私もさすがに揺らぐ。頑張って徳積みましょう、道のゴミとか拾おう。


季節外れなんですが紹介します。
春になったなと思ったら一発目に聴く曲です。

春好きですか?私は嫌いです。
花粉症なので嫌いです。風でどこまでも花粉が運ばれてくる。年中花粉症の私も、春の花粉はダントツで苦しい。薬では抑えられないほどです。
人間関係も変わるし環境も変わるし天気も不安定だし、精神衛生上あまりよろしくない季節です。
「とてもとても嫌い」と歌っているので、春嫌いな人は聞きましょう。

ギターがStepとは打って変わってとても激しいです。力強い。
でも曲が途中でワルツになるんです。
どこかワクワクします。
春嫌いって言いながらもなんだか曲調はすごく春らしい、もはや好きだろと思う。
この曲のそんな矛盾が楽しいです。


ミルク

ずっと紹介したかった〜〜〜!
この曲も間が美しい。
本当にミルクをこぼしたような曲です。
最小限のドラムに、ベースとギターとボーカルの音が全てハモるのも素敵。

あなたはまた泣きそうな顔をしている
取り戻すことなどできないってわかって
あなたはまた泣きそうな顔をしている

ミルク 歌詞より

最初の歌詞はどこか俯瞰的。
「あなた」のことをよく観察しています。

全部偽物だったということだけど幸せだったということ
きみは思ったよりも弱くって僕が必要だったということ
それが幸せだったということ
ねえ
偽物だったのかい?
それでいいの

ミルク 歌詞より

サビで急に主観的に畳み掛けてきます。
もしかしたら最初とサビとでは、主体と客体が逆になっているのかもしれません。ここの解釈は自由ですが……。

この曲は羊文学の曲の中でも抽象度が高めです。恋人と別れるんだろうけど、何があったのか全然分からない。でもこれを聞く度幸せって何だろうと考えてしまいます。
1番では「偽物だったのかい?」と尋ねているけれど、2番では「幸せだったよね?」と確認している。
偽物だったのは信じたくないけど、幸せだったのは信じたいのでしょう。繊細な表現に脱帽です。


電波の街

公式が出してなかったー悔しい!
サブスクリプションで聞ける人はそちらで聞いてみてください。

これまで紹介してきた曲とは明らかに異質です。羊文学は基本的にゆったりとしているのですが、この曲はテンポが速い。

音にも透明感とかない。むしろザラつきを感じます。
ラフで脱力感が少しあるけれど、そこがまたかっこいい。
この曲は色んな人に勧めてきましたが、なぜか同年代の男の子にウケがいいです。

見えない電波今受信した
コンクリートビルの狭間から
ほんのちょっと覗く空に憧れるボーイ

電波の街 歌詞より


電波と聞くと、
まだスマホが完全に普及していなくて、
友達の家でDSとかで遊んで、誰の土地かも分からない場所を隠れ家にしていたような、
そんな記憶が甦ってくるような気もします。




明日の大学遅刻してはまずいので今回はこの辺で。羊文学また特集したいな。曲数もそんなに多くないから全部紹介したい。

読んでいただきありがとうございます。
ぜひ聞いてみてください。

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