紀伊半島をぐるっと。(最長片道切符の旅17日目)
こんにちは、今日は紀勢本線で紀伊半島をところどころ途中下車して観光しながら、ぐるっと1周していくことにします。
まずは新宮を目指す
四日市から関西本線を何駅か進んで、亀山から始まる紀勢本線へと向かいます。
亀山からは紀勢本線のお乗り換えです。
津駅で下車。どうせこの先急いでも、多気駅で長時間新宮行きを待つことになるだけなので、ちょっと津駅で見たいものを見ます。
それがこちら。
この階段は津駅構内のJRと近鉄を結んでいる跨線橋の階段です。意地でもJRを使ってほしいという熱意が伝わってくることで有名で1度見たかったのでした。
「大事なことなので2回言います。」というのなら許せますが、これは7〜8回言ってるので、驚くべきことですね。実際のところ、近鉄よりかは、少し早いが少し高い、というラインを突いてきているようで、本当に迷いどころと言ったところらしいです。はい、寄り道終わり。
紀伊長島駅で数分間停車時間があって、下車印を押しに行ったのですが、駅員さんが慣れていなかったのか、ちょっと強く押しすぎてしまったみたいで、とても滲んでしまいました。
と、こんな感じで駅舎と写真を撮っていると、駅の中から駅員さんが出てきて、「ちょっと気合入れすぎちゃいました笑裏にでも押し直しますか?」とティッシュを持って出てきてくれて、「紀伊長島の紀伊はカタカナでレアなんですよ。」と押したがりな様子。裏に押し直してもらいましたが、これはこれでいい思い出です。
言わずもがな、車窓が素晴らしいですね。新宮に到着です。
和歌山に来るたびに、つくづく思いますが、和歌山って沖縄ですよね。沖縄が紀伊半島にくっついたのが和歌山県だと思っています。
紀伊勝浦でマグロを食べよう
新宮から1駅だけ特急を使うことにします。紀勢本線は普通列車が極めて少ない本数で運行されているので、少々旅程を組むのが大変ですが、このように特急を少しだけ利用することで、効率よく途中下車して観光することができますよ。
紀伊勝浦駅の近くにある「二代目」というお店でお昼ご飯を食べることにしました。
おじいさんとおばあさんが2人でせかせかと切り盛りしている様子で、次から次へと頼まれる注文に応えようと、でも丁寧に手間をかけて料理を作っている感じがして好きでした。
あと、新宮に入るとJR東海からJR西日本に管轄が変わるのですが、この店での「ありがとう」が「おおきに」に変わったことからも、今自分が近畿圏に突入したんだということを実感しました。
食べ終わったら、街歩きです。
十分、勝浦を堪能したところで、次に向かうは2駅隣の太地駅です。
くじら見物
太地という場所は、イルカやクジラと大変ゆかりのある場所で、古くからイルカ漁や捕鯨が盛んだったのか、それらにまつわる博物館や展示が多く見ることができます。残念ながら、本物のクジラを見ることはできません。
前々から昔はイルカやくじらをタンパク質として食べ物にしていた歴史は知っていましたが、実際に見ることによって、より身近に食べ物としてのクジラやイルカを感じることができました。
道の駅で鯨の竜田揚げが売られているのを知っていたので、食べようと思ったのですが、売り切れてしまっていて、またいつか太地に来て食べてみようとも思いました。
夕暮れ時の橋杭岩
次は太地から先、本州最南端に位置する串本という駅で途中下車します。和歌山県は、今日訪れるところ以外にも、那智大社や那智の滝、熊野古道、南紀白浜温泉、アドベンチャーワールドなど、本当に見どころの多い県ですよね。
ここから歩いて15分ほどのところに「橋杭岩」という景勝地があるので見てみることにしました。
思ったよりも迫力があり、やっぱり実際に行ってみないとわからないことが多いなぁと思います。ちょうど潮が満ちようとしている時で、リアルタイムに足の踏み場がなくなっていく感じも、ここ特有の楽しみ方だなと思います。
最後、和歌山まで
あとは駅に戻ってきて、和歌山市街まで向かうのみです。大きな大きな紀伊半島、今回はその東半分を楽しんだ形になるのかな。
今日はこの紀三井寺駅がゴール。明日は本格的に奈良・大阪・京都と突っ込んで行きます。
稚内から6964.2km / 肥前山口まで3996.3km