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長たる者は、耳タコを目指せ
こんばんは🌙
「1か月間、毎日ブログを書く!」の企画も、残すところあと【2日】です。
最後の1日は1か月間の振り返りに使おうと思ってるので、今日の記事を除くとあと1日分しか書けない!・・・いや、ふつうに翌月からも書けばいいんですが笑
今日のテーマは「長」としてメンバーに「メッセージ」伝える方法について、です。
私は、誰しも長い人生のどこかで一度は「長」の立場に就くことがあるのではないかと思います。
例えば学校で「学級委員長」「生徒会長」「学園祭実行委員長」になったり、あるいは会社で「係長」「課長」「部長」になったり、あるいは地域のコミュニティやサークルで「班長」「町内会長」「組合長」になるケース、あるいは家族を持って一家の「家長」となったり、あるいは複数人で行動するときに「年長者」となったり。
あなたが「長」の立場になるということは、構造上、少なくとも一人以上の「誰か」があなたの「下につく」ことになります。
「下につく」といっても、決してどちらが偉いとか、どちらが優れているとかいうことではありませんよ。この社会は「個人」より「組織」の単位でコミュニケーションする方が物事がスムーズに回るようにできているので、「長」というのは「組織」の単位で社会活動をしていく上での「役割」に過ぎません。顔役だったり、窓口だったり、意思決定者だったり、とにかくその組織を代表する人(人格)が「長」なのだと理解しています。
その前提に立つと、「長」の役割って大きく2つあるように思います。
① 組織に所属する「個人」の意思を集め統合・言語化し、組織としての意思を上位組織や外部に示す代弁者であること
② 上位組織の意思あるいは「長」自身の意思を統合・言語化し、組織に所属する「個人」に伝え浸透させること
①はボトムアップってやつですね。組織に所属する個人の意見を吸い上げて組織としての意思に統合し、組織の代弁者になるという役割です。
②はトップダウンってやつですね。ピラミッド型の組織をイメージしてもらえば分かりやすいと思いますが、上位組織の意見あるいは「長」自身の意見を自組織に展開するという役割です。
ここで1つ問いがあります。
「長にとって、①と②のどちらが大変でしょうか?」
なかなか難しい「問い」ですよね。一概には言えないと思います。
組織の規模(~10人/~100人/~1000人)、組織の特性(営利組織か非営利か)、組織構成員の多様性(年代、性別、言語、国籍、宗教 etc)、など前提条件によって「大変さ」の考え方が異なるからです。
なので、ここから先は完全に「私個人の経験」に基づく見かたになることをあらかじめご了承ください。前提が違えば「そんなことないよ」ってのも当然あると思うので。
で、私個人としては
①よりも②の方が断然大変です。
私はとあるJTC(Japanese Traditional Company)で中間管理職をしているので、①と②の両方の役割を担っています(担わされているともいう)。
組織の前提としてはこんな感じです👇
組織の規模は【~10人】
組織の特性は【営利組織】
組織構成員の多様性は【低い】
なぜ②の方が大変だと思うのか?
それは、メンバーと話しているとたまに
「あれ?私のメッセージが伝わってなくない?」
という経験が稀によくあるからです。
そもそも、組織の規模が小さかったり、多様性が低いこともあって、私の場合は①の方はわりと「力技」が利くんですね。
業務を通じた日頃のコミュニケーション、定期的な1on1やワークショップなどでメンバーそれぞれの価値観、考え方、志向性、強み、弱みはある程度窺い知ることができます。(もちろん100%の本音を引き出せているのかと問われれば確証は持てませんが・・・笑)。でも100%の本音でなくとも、組織の意思として代弁するときに齟齬がない(後ろから刺されない)レベルには十分な認識合わせができていると感じています。
一方、②はカンタンではありません。
例えば上位組織(部門、本部、会社)の方針やメッセージだったり、自組織のミッションだったり、私個人の意思や考え方だったり、将来の展望だったり、組織の方向性だったり、組織の課題だったりその乗り越え方だったり、1on1のとき、ワークショップのとき、プロジェクトのキックオフのとき、人事評価フィードバックのとき、とにかく事あるごとに言葉を替えながらメンバーに伝えてきたつもりなのですが、それが「伝わってない」と思うことがメンバーの言動や振る舞いから感じることがあるからです。
「あれ?あんなに言葉を尽くして言ったはずなのに!?」
「あの時、あの話したよね?覚えてない?」
と。
いやいや、それはお前の伝え方が悪いだけだろwww
というご指摘はごもっともです😂
伝える場所、伝えるタイミング、言葉の選び方、表現手段、伝えるときの表情、声色、自分としては「100%を出して全力で伝えたつもり」であっても、それで本人の行動や認識が変わってなければ、それは所詮「つもり」だったというほかありません。
「論語」の中で孔子が以下のように言っています。
「辞は達するのみ」
これは
「言葉や文章というものは、意志が伝わりさえすればそれでよいのだ」
(むだに言葉を飾ったりせず、慎重に言葉を選びなさいね)
という感じで解釈されることが多いのですが、もう少し踏み込んで解釈すると
「どんなに良い言葉を投げたって、相手の心に届かなきゃ意味ないぜ」
ってことです。そりゃそうですね。
じゃあ「相手の心に言葉を届かせるにはどうすればいいんだ?」
って思いますよね。
この問いに対する答えは、私が知る限りでは、どうやら太古の昔から一つしかないように思います。
それは
何度でも何度でも言い続ける。
「耳にタコができる」と言われるぐらい、繰り返し繰り返し、しつこく言い続ける。
結局「力技」じゃねーか!!
「長」の皆さん、メンバーに伝えたい言葉があるときは「力技」でいきましょう笑
おしまい。