浜町 川治 篇
なかなか予約が取れなくてお馴染みの、お魚料理川治に行って参りました。予約待ち一年は当たり前。入り込むには予約している人の会に潜り込むしかない、という名店です。
この日は、鍋島組長が主催する鍋島会です。
鍋島親分が「親分」と言われる由縁は、歴とした前科一犯だからです。が、破廉恥な罪ではなく、堂々たる政治犯。現代のへずまりゅうのように、他者を顧みない迷惑系ではなく、労働者のために立ち上がった闘志なのですが、この話はむちゃくちゃ面白いので、また別稿にて。
では、ここから伝説の川治のラインナップをご紹介していきましょう。
突き出しはあん肝から。
つぶ貝、蓮根までの三羽烏。
続きまして、イカとタコが腕を組んで登場。このなんというんでしょう、水タコポン酢といいますか、鮮度も含めて最高です!
続きまして、牛刺し、と思いきや鯨刺し。初めて川治に来た時、
「魚屋さんなのに、なんで牛肉が出てくるんですか?」
と、お店の人に尋ねて、これは鯨です、と言われたことは忘れられません。嗚呼、鯨は哺乳類だったか、と思いださせてくれる逸品。
そしてワカサギの天麩羅。んまい!そして多い。もう食べ切れない感じになってきました。
立て続けに穴子の白焼きとトコブシ。穴子が最高にフワフワして美味いのですが、もうお腹一杯感があり、みんな手がつかなくなってきています。
タラ白子ポン酢。んー、合う!
とこの辺りから日本酒に傾いてゆきます。
やっときた!刺し盛り。マグロに鯛に金目鯛、黒鯛。ウニ、エビ、イクラの贅沢盛り。
とどめにどうぞ、とハマグリの酒蒸し。
ぜんぜんトドメじゃなかったハマグリのお次に蟹。ぶっちゃけ、蟹は一口も食べれませんでした。お腹一杯で。
そして締めの葱鮪鍋(ねぎまなべ)。江戸前の定番。九州では食べたことないですね。ネギとマグロの踊り食い。ちなみに、マグロは鍋にするのが勿体無いほどの美味さ。
ここまで一連のコースで13品、飲み物代が込み(日本酒などは持ち込み)で、なんと会費が6,000円ポッキリです!そりゃあ予約で埋まりますよね。
この日、鍋島親分が
「次、空いてる日はいつだー」
と次回の予約をしました。なんと2年先まで予約が埋まっておりまして、次の川治会は2027年6月3日に決定。
親分、長生きしてくだせー!
(了) 2025 vol.022
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