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きらきらの洪水 〜宝石展にいってきた〜

最近、トーハクばかりにかまっていたので、カハクにも目を向けようとのことで宝石展に行ってきました。

実は今日で二回目なんですよね。だから一回目よりも「これをみたい」というものをじっくり見れました。そして写真も一部のもの以外は全部写真に撮れるので最高。

今回もポンペイ展の時のようにかっこいいことは言えないし、それこそ科学的な感想は書けないのですが、思ったことをつらつらと書きます。

アメシストの群れ

今回の展示を見て、今更だし当たり前ではあるんですが、トーハクとカハクは見せ方が異なるよなぁと強く感じました。

カハクは徹底して「科学的な観点」からの展示なんですよね。まぁ、科学博物館だからそうなんだろうけども!(これがトーハクでの展示であったら「歴史的な観点」からの見せ方になっていたんだろうなぁ、と思うとそれはそれで見てみたい。でもそれだと巨大すぎる展示になるから、特定の時間軸の展示になるのかな、とつらつら考える。)

博物館の展示って、どの点に着目するかによって見せ方が変わるんだな、としみじみと感じました。そして、博物館と美術館はやはり違うものだ、とも同時に。

これだから博物館巡りはやめられない。

ピジョン・ブラッドのルビー。美しくて溜息が出た。

二回展示を見て、二回とも「宝石ってきらきらしてるなぁ」と小学生みたいな感想を抱きました。

カットされた宝石って、光を受けてきらっきらしてるんです。眩しくて、目が痛くなるし、それでも我慢してじっと見つめてると頭がぼんやりしてくる。現実味がないというか、美しいという感情が突き抜けると何も考えられなくなる。

石そのものの美しさもそうなんですが、石をより美しく魅せるために職人の技を持って加工されたと思うと感嘆の息しか吐けない。
愛をもって、緻密に、最大限の美しさを醸し出せるように人の手を加えられたと思うとゾクゾクする。

もとは、無機質な鉱物であるそれらが、人の手で意味のあるものへと昇華され、祈りと権力の象徴になっていくのかと思うと人の業と罪深さを感じます。
それでも、匠の技を目にすると人の技術力に感心せざるを得ないし、意味がないもの意味あるものへ変化させる素晴らしさを感じられるからやっぱり感嘆するしかない。

永遠に見ていられる宝石の色相環。

あと、キラキラしているものって口に含みたくなりますよね?

原石とカットされた宝石を見ながら、ずっとキャンディを食べたいなぁと思っていました。
特にオパールが美味しそう。あれは甘いミルクとソーダの味がするに違いない。トルマリンはラズベリーの味がして、アクアマリンは淡いサイダーの味がするんだろうなぁ。

頭が沸いてる話だなと思いますが、宝石を見るといつもこんなことを考えています。食べることは生きることなので仕方ない。

あと今回、ネギみたいに見えるトルマリンもいたのがとても面白かったです。自然って面白い偶然を生み出すから楽しいよなぁ。(ネギみたいなトルマリンは、多分ミント味がするという妄想を抱いた。)

図鑑買えたー!手前はコースター。

二回目の展示で場所が移ってる宝石がいたり、お土産も売り切れているものもあったりと、前回との差も楽しめる1日でした。
何より、きらきらしたものを見ることで自分の中のもやもやが浄化される気がするのも良かった。
そういえば、この展示を見て品川に翡翠原石館とやらがあると知ったのでいずれ訪れたいと思いました。

今度は常設展もいきたいぞ、カハク。
たのしかったー!

※朝早い回に行った方が、人がまだ少ないのでおすすめです。

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