蕎麦屋酒するのにおすすめの店リスト
蕎麦屋酒について書いた前回の記事のおまけというか、みんなに蕎麦屋へ行って欲しいから蕎麦屋酒ができるおすすめの蕎麦屋リストを書いてみる。東京(浅草多め)・神奈川で、パッと思いつく好きな店。
蓮玉庵(上野)
江戸時代から続く老舗。店内は新しいけど、外観は古いままのこしてあって、最初はそのギャップがおもしろかった。店内の雰囲気は重厚な感じの和モダンって感じで悪くない。結構年配の方が配膳してくれるんだけど、動きがスローで、でもその感じが昼下がりの蕎麦屋酒にいい。
おつまみは多くはないけど、とろろや板わさ天ぷらをはじめ季節やその日によって何種類かあるので十分。鴨のスモークを結構頼む。もちろん蕎麦はいつ行っても絶品。更科や季節の更科そばがあるから何種か頼みたくなる。かしわ蕎麦も好き。
つむぎ(浅草)
ひさご通りにある町の蕎麦屋なんだけど、手打ちで結構レベルが高い。有名店ほど混んだり並んだりしないので行きやすい。おつまみは選択肢は多くないけど数種ある。
蕎麦屋酒を紹介しておいてなんだけど、ここはうどんもとっーっても美味しい。辛味うどんかおろしうどんか忘れたけど、大根おろしと食べるうどんが好き過ぎて毎回絶対頼んでいる。好き過ぎて他のものが頼めなかったが、夫の提案でこれをつまみにして2人で食べてから蕎麦を頼んだこともあった。店内は、あたたかみのある和の感じでまとめられている。小上がりでゆっくりするのが好き。
弁天(浅草)
裏浅草と呼ばれる場所にある町蕎麦屋。季節限定のはまぐり蕎麦や牡蠣そばがボリューミーで美味。それが知られるようになって、近年人気が出てきた? 休日の昼時は何人か並んでいた。料理も多くお酒もいろいろあるので、楽しい。店内は広くないけど、落ち着く雰囲気。
並木薮蕎麦(浅草)
明治創業の老舗で有名店なので休日は結構行列。蕎麦も美味しいけど、つゆがスモーキーというか香りがすごくて、初めて食べた時は衝撃を受けた。建物は平成に入り改装しているが、純和風の昔ながらの空気を残しているのがすごい。ここで菊正宗の樽酒を知り、しばらくハマったっけ。おつまみの種類は多くない。天ぬきを初めて食べたのはここ。食器などあつらえもシンプルなんだけど統一感があって美しい。
せいろは絶対に食べるべきだが、冬季は鴨南蛮も捨てがたい。
布恒更科(大森海岸)
京急大森海岸から徒歩数分の場所にあるけど、昼は並ぶことが多い。そんなに席数がなく酒を飲む人がほとんどなので、待つのも致し方なし。でも、蕎麦も料理も絶品で並ぶ価値がある。クオリティに対して良心的な価格。お酒も何種か取り揃えていて、一品料理も豊富。ちょこむしという茶碗蒸し風の蒸し物が好き。蕎麦つゆは、こちらも、ザ辛汁といった黒い汁で、蕎麦の味わいもそれに負けていない。
夜はより落ち着いた雰囲気。店内の雰囲気思い出して一言で表現しろと言われたら、「陰翳礼讃」という言葉が思い浮かぶ素敵な店。
利休庵(横浜関内)
昔に一回行ったきりなんだけど、おつまみと店内の雰囲気が素敵だったので、また行きたいと思ってる店。
関内駅周辺は小洒落た蕎麦居酒屋みたいな店はたまにあるけど、正統派蕎麦屋は貴重だと思うので紹介。料理やおつまみがわりと豊富なので居酒屋として使う人も多いのだろうが、閉店が早いのと蕎麦前っぽいメニューもあるのでやっぱり蕎麦屋。なんか小鉢のセットみたいのがあって、これが女心&飲兵衛心を刺激するのですよ。
浅野屋(大船)
大船にあるいわゆる町蕎麦屋です。大船といえばかつて松竹の撮影所があったことで知られているけど、もはや普通の繁華街でその面影はほとんどない。
そんな大船で、ノスタルジック感を醸す貴重な店である。店内は一言で言えば「昭和」。ここで延々とお酒を飲みたいと思わせる雰囲気である。おつまみもいくつか揃っているので、小上がりでダラダラと気ままに飲んでいる。いつもいる女性店員さんの接客が素晴らしくて癒やされる。いつまでも残って欲しい店。
ちなみに駅前にも浅野屋という町蕎麦屋があるけど、そちらは別の店。