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6月の思い出

■アンティーク
日曜日、よく晴れたので車を借りて多摩のアンティーク家具屋へ行った。ひとりで高速に乗るのももうお手のもの。お目当てはかわいい卓上のオーガナイザー。店舗の前庭で開店待ちをしている間、入り口にかけられた白い布がたなびくようにゆれるのを眺める時間があった。中は思った通りの四角いガレージで、椅子や藤のバスケット、知らないが有名だろう照明、もちろん木彫りの熊などがあった。ほしかったオーガナイザーと一緒に、真っ赤な側に白い盤面、緑の数字のゼンマイ式トラベルクロックも購入。レジで時計の使い方を教えてもらい、チッチッチッチいわせながら帰宅。途中、前にも通りがかったことのあるガスミュージアムもみて帰った。ところでオーガナイザーって何?

親子2組と点灯実演をみた
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瓦斯器具立体型録(がすきぐりったいかたろぐ)



■プール
同じ日曜日、近くの区民プールに初めて行った。人もまばらですごくよかった。おれが一番若く、あとはみなフリーレーンを歩く老人ばかり。逆走する老人をしり目に平泳ぎに平泳いだ。黄金の疲れ(佐佐木幸綱)を感じながらバスにゆられて帰るのも心地よく、三日にあげず再訪。ところが平日は隣のレーンで女子スイミングスクールを開催しているらしく、大変気まずかった。レーンにはじっと女子をみつめる白キャップピンクゴーグルのおじさんと俺一人。おじさんは変態かお父さんのどちらかに違いないが、最後までわからなかった。でも変態かお父さんならここにいる意味が明白だ(どっちにしても泳いでいる子を観にいっているのだし)。俺はただ泳ぎたくてきているだけだしお父さんである可能性も低いので、はた目には俺の存在のほうが怪しい。そして何よりレーンの片側をおっさんが占めているせいであんまりのびのび休憩できないので、わき目もふらず1時間泳いで退水。朝、リュックに海パンをいれて出社したのが楽しさのピークだった。

■考課面談
午前に面談を終えた同期が昼休み、上長と休日の過ごし方について会話を弾ませていたので、これは面談でオフの日の過ごし方もきかれるにちがいないと確信。ひかれない休日の過ごし方を考え(つまりひとりドライブや骨董巡り、水泳以外)、なんと答えようか昼休み中考えて臨んだところ、そんな合コンの顔合わせみたいな質問は最後までとんでこなかった。ただ「あなたの席エアコンの風届かないみたいなんだけど暑くない?」とだけ質問され、大丈夫ですと答えるしかなかった。

■焼き物のマグカップ
再び日曜日、やっぱりよく晴れたので車を借りて吉祥寺の焼き物屋へ行った。ひとりドライブが板につきすぎて怖い。おれはこのままどこまで一人で車を走らせるんだ。誰にもわからない。お店は前の日にも来た所で、そのとき悩んだすえに買わなかったカップをやっぱり持ち帰ることにした。面取りされているのに全体はまるっこいシルエットなのがトリミングしたての犬みたいで、黒い上に少し浸からせた白の釉薬もキュートだった。それを無事購入しそのまま朝霞までドライブ、帰りにお寿司を食べた。

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