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今のところ妻が100%悪い ドラマ「五十嵐夫妻は偽装他人」【第1話感想】

大人なら連絡はちゃんとしよう!以上!解散!

別居中の夫婦が、それぞれ別ルートで同じ会社にうっかり転職してしまうというお話。大人ならちゃんと連絡しろ!!の一言に尽きるが、それをやってしまうとドラマが終わるので一旦置いておくことにする。

ちなみにこの夫婦のお騒がせの原因は完全に主人公側にあり、生活上でのガサツさをやんわり指摘されたことを理由に一方的に行き先を知らせずに家出、連絡手段を全てブロック、勤務先を退職とやりたい放題で、それについて咎められると「理詰めで言われるのほんと無理😭」と被害者ヅラ。ここまで引っ叩いてやりたくなる主人公も珍しい。

そんなヤバ人間なので、当然夫から「考えなく行動するからこうなるんだよ!」という至極真っ当な怒られをするのだが、それに対しても「全部私が悪いんでしょ!?」としっかり逆ギレ。そうだが?
ドジっ子とか個性的とかではなく、典型的なコミュニケーション不全。幸い夫の方は仕事も優秀で冷静にコミュニケーションを取ろうとできるタイプなのでさっさとコイツを捨てて別の人を探したほうがいい。

演出面の新しさと古さの混ざり方が不思議

このドラマを予告で見た時の最初の感想は「KVがオシャレ!」だったし、映像のトーンとかもちょっと影のニュアンスが感じが今時っぽくていいなと思ったんですが、内容面については逆に懐古主義的な雰囲気が強い印象だった。OP映像では恋ダンス(2016年頃流行)をイメージしたようなキャストダンスが組み込まれていたり、本編にもいまどき見ないくらい典型的な”相談に乗ってくれるゲイキャラ(喧嘩の仲裁に玉ねぎの味噌汁を作る)や、会社にニーハイで来る玉の輿狙いの後輩女とかが出てきたりする。外面と内面のチグハグ具合に、「やりたいこと全部やってみたけどなんか上手くいってない」感じが見て取れて渋い気持ちになった。

【第2話見るか?】申し訳ないけど見ないかな……映画「恋するプリテンダー」が、このドラマのやりたいことの成功例な気がします


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