【労働局に相談編】会社でパワハラ・モラハラを受けて私がとった対応
表題の経験を受けて、もし同じような事で悩んでいる人の何らかのヒントになれば良いと思いこの場にアウトプットします。
私が務めている会社は某製造メーカーで従業員規模60〜100(非正規アルバイトも含め)の典型的な中小企業。
私が所属していた部署は会社の売り上げを担うかなり重要な部門である事実と中途入社2年目くらいから役職がつけられた事もあり、常に社長からの”圧”を感じて仕事をする毎日でした。社長の性格はIQ高いけどEQ(心の知能指数:感情をうまく管理し利用する能力)が低く、ちょっとした事で社員を怒鳴り散らすワンマンタイプの人でした。同僚はそんな彼の事を”瞬間湯沸かし器”とあだ名をつけていた。
彼は会社の売り上げの悪い時、必ずと言っていいほど「最近売り上げ悪いけど、どうなっているんだ?このままでは会社がもたない!」といった内容のメールを私に投げてくる。そのうち個人的なLINEのIDを聞けれ、帰宅後も「あれはどうなっている?」「これはどうなったいる?」とすごい”圧”のメッセージが届く届く。金曜の晩こんなLINE受けた日には折角の週末もどんよりした気持ちになり気分が暗くなることもしばしば。(その他、社長の人間性と組織に対して色々違和感を感じていたことがあったが長くなるので後日記載する)
ただ、仕事内容自体はやりがいを感じ好きだった事もあり、私自身そんなプレッシャーを受けながらも、サラリーマンとはそういうものだ!と自分を言い聞かせ毎日過していた。
また自分自身の性格はそんなに生真面目な方ではないので、一時的に落ち込むことはあってもそれを長く引っ張ることはないと思っていた。
そんなある日私が社長に提出したとある資料に間違いがあったと大激怒され、その時出張中で直接私に怒鳴れないので、私宛に感情的なメールを送りつけてきた。
彼は社員を怒る時、その事実のみを指摘し叱責するのではなく、必ずと言っていい程人格を否定する言葉を発する。
例えば「頭悪いのか?」「お前の仕事は〇〇以下で最低だ」とか、、、。(半年前には些細な事で「頭にウジでも湧いているのか?」と言われた事も)
今回の彼の怒りは相当だったようで、メールには「お前にはもう仕事は振らない!お前には何も期待しない」との文字が。私の胸はバクバクして心臓が飛び出そうになった。
【ストレスで体調不良に】
その翌朝から頭痛、吐き気で目を覚ます日々が始まった。
無理して会社に行こうとしても目眩がしてまっすぐ歩けない事が多く、3日に1日くらいは体調不良で休むことになってしまっていた。同僚には「しんどそうですけど大丈夫ですか?」「もっとゆっくり休んだら?」と言われたが、会社的に繁忙期だったこともあり、この時点には「無理してでも仕事しなければ!」という思いが強かった。
しかしその週後半くらいから別途総務部長に呼び出され、今私がしている業務は別の人に担当させるのであなたはもうしなくていい。引き継ぎの資料を作成する事と人事異動の話をされ、私の胸のバクバクは更に激しくなり、吐き気が止まらなかった。
食欲不振(1日の食事がバナナ2本だけ)と動悸、嘔吐反応で毎日辛くてしかたなかった。
「もうダメだ、辛過ぎて会社にいけない。どうしたらいいんだ。」
「そうだ!有給が残っていた!しばらく有給を消化して精神を休めよう。」
そう考え合計5日間の休みを一旦取ることにした。
【労働局に相談へ】
有給をとり自宅に療養している間も心は暗いままだったが、じっとしているだけではダメな気がしてとりあえずなるべく客観的な意見を言ってくれる第3者の話を聞こうと思った。
PCを立ち上げ「パワハラ 職場」などのワードで検索すると弁護士系のサイトが山ほどヒットする。
いろんなケースを読み進めていると、各都道府県の労働局に「総合労働相談コーナー」というのが存在するのを知った。
ネットで労働局の電話番号を検索しとりあえず電話してみる。
電話に出た女の人から聞かれたことは相談の種類と会社がある場所のみ。
パワハラについでであると言う事と会社の大まかな住所を伝えると一番近い労務局を教えてくださった。
人生で初めて労働局という所にコンタクトを取り、相手が高圧的だったらどうしようかとドキドキしたが電話越しの女性の接し方は至って普通の印象だった。
翌日労働局に出向きフロアをウロウロするがごちゃごちゃしていて何処に相談コーナーがあるのかわからず廊下にいた男性に尋ねる。
しばらくすると定年前くらいの年齢の男性が出てきて小さい相談コーナーに案内され「どうされましたか?」とヒアリング開始。
内容を事細かに話すと感情的になり泣いてしまう可能性があると思ったので説明の際はなるべく感情は押し殺し事実ベースだけ伝えるように努めた。
一通り私の話が終わると相談員さんから「中小のワンマン社長の会社で起こる典型的なパワハラの例ですね」と言われてしまう。
おそらく今まで何百もの相談をうけ、聞き慣れてたケースなのであろう。
一般的に直属の上司や同僚からパワハラを受けている場合、会社の人事にその旨を伝え、部署移動させてもらうことで解決に向かうケースが多いが、私の場合パワハラを受けている相手が会社のトップである事から、その逃げ道の選択肢はなく、(私が今の会社に居続ける事に固執しないのであれば)転職する事が一番の解決策である事をやんわり伝えられる。
また体を労わることを第一に考え、病院に行って先生に診断してもらうようにすすめられる。
もし先生が「うつ病」と診断し且つ会社の労務規約に休職の記述がある場合、病院の書いた診断書が「錦の御旗」となり一定の期間休む事ができると教えていただく。またその休職期間「傷病手当」を申請すれば給料の2/3が健康保険協会から支給され当面生活の心配をしなくて良いことなども伝えていただいた。
労働局相談コーナーは弁護士やカウンセラーではないので私の代わりにパワハラ社長と戦ってくれる訳ではないし、癒しの言葉を囁いてくれる訳ではない。
ただ単に話を聞き、その内容から可能な選択肢を教えて頂くだけである。
それでも話を聞いてもらえたという事実で気持ちが少し強くなれた気がした。とても有難かった。
そしてとにかく病院へ行こうと決心した!(つづく)