今日は何を書こうかな・・
よしなしごと【気まぐれ選122】
今日は何を書こうかな・・と、まずはネットのニュース記事を拾い読みする。
宮沢喜一元総理が亡くなった。老衰だそうだ。そういえば、村上春樹がどこかで「宮沢喜一はスターウォーズのヨーダに似ている」と書いていたと思い出すが、あまり話が発展しそうにない。
困ったなと思いつつ、なんとなく人の生と死から連想はミイラにつながる。そうだ。ミイラの話を書こう。
数日前、「古代エジプトのハトシェプスト女王のミイラを特定した」という記事があった。そういえば、先週まで神戸では「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」が開かれていた。
これはネタとしていけそうだ。とりあえず、グーグルで「ミイラ」と検索。
「ミイラ(Mummy〔漢字表記では木乃伊〕)」と出てくる。へえ、「木乃伊」と書くのか。と今度は「木乃伊」で検索すると、青空文庫に『木乃伊の口紅』というのがある。
『木乃伊の口紅』をもう少し調べる。作者は田村俊子。明治から大正期の女流作家第一人者。夢で口紅を差したミイラを見る話だ。古代エジプトの女王のミイラと口紅・・、薀蓄感もあるし、いい感じでつながりそう。
コラムとしては、もう一つ話題性のあるエピソードも入れたい。人の生と死、その間(はざま)・・。あ、この前のカンヌ映画祭でグランプリ受賞!『殯(もがり)の森』。この話も混ぜながら・・。
書き出しは『木乃伊の口紅』で意外感を出す。何のことやらと思わせておいて、ハトシェプスト女王のミイラの件に持っていく。概要を紹介しつつ、「人の生と死」という本日のテーマを匂わせる。さらりと『殯(もがり)の森』に触れて話題性を演出して、最後の決めの一言へ。
「荘厳さの漂う面ざしには口紅よりも、王冠の方が似合うようである。 」 これでどうだ。
と、さて。私は今日何を書こうとしてるのか。本日(2007年6月29日)の『天声人語』が書かれたプロセスについて・・である。
【よしなしごと0228・2007年6月29日 (金)掲載】
2024注記:
申し訳ないのですが、その『天声人語』が検索で出てこない・・。どなたかご存じでしたらお知らせくださいますと幸いです。