中央新幹線・早期具体化構想(3)
よしなしごと【気まぐれ選98】
前回(第2回)は、とりあえず名古屋までつくって暫定開業・・と書いたが、「名古屋駅」をどうするか触れませんでした。実は、中央新幹線は今の名古屋駅には入らない。(できれば第1回・第2回を先にお読みください)
■新名古屋駅をつくる
南アルプスと恵那山を越えて、新宿からはるばるやってきた中央新幹線は、中津川からほぼ中央自動車道と並行して濃尾平野に入る。小牧からは名神高速に沿うように岐阜県羽島市に向かう。
目指すは岐阜羽島駅。ここで東海道新幹線と合流する。駅名は「新名古屋」と改名する。こうすることで、中央新幹線はそのまま大阪に乗り入れられる。名古屋市街地をわざわざ抜ける必要もない。
岐阜羽島から名古屋へは、東海道新幹線に乗り換えて約10分でアクセスできる。問題はない。
■新名古屋以西は・・
とりあえず、新名古屋〜新大阪間は東海道新幹線を共用して開業。要は東京と大阪を今より速く快適に結ぶという役割は果たせる。
多分、この暫定開業時点では、東京・大阪間はぎりぎり2時間を切るイメージか。もっとも「新東京駅」は新宿なので。乗り換えて東京駅まで行くと、東海道新幹線とあまり時間は変わらないか・・。ということなので、新名古屋以西についても工事を急ぐ。
■第2期として新線建設
新名古屋〜新大阪間についても、新線をつくりたい。ただし、現在のJR東海案である奈良ルートはやめる。このルートはつくってもあまり発展性が見込めない。もう少し現実的に考える。
そこでどうするか。「新名古屋」を出ると中央新幹線は、ほぼ名神高速に沿って走った後、養老山系を南西にトンネルで越えて滋賀県栗東に達する。
なぜ栗東か。実はここに「新大津駅」がある・・ことになっている(この件についてはこちらをご覧ください)
ここで東海道新幹線と合流して京都へ。新大津〜新大阪は東海道新幹線を複々線化したいが、これはもう少しあとで、北陸新幹線がらみで考える。
一応、中央新幹線はこれで完成。ルート地図を参照してください。
◆中央新幹線・駅
新東京(新宿)--八王子--大月--甲府--飯田--中津川--多治見--新名古屋(岐阜羽島改名)--新大津--京都--新大阪
太字は「中央のぞみ」停車。細字は「中央こだま」のみ停車。※ひかりタイプは設定なし。
次回はダイヤ、運行パターンなどについて述べる。
【よしなしごと0234・2007年7月 7日 (土)掲載】