見出し画像

滋賀に新幹線の新駅をつくる方法

よしなしごと【気まぐれ選94】

 東海道新幹線の、京都と米原の間に新駅をつくる計画があった。「あった」と過去形で書いたが、いわゆる「もったいない」ので「凍結」されている。
 新駅は滋賀県南部の計画だが、このあたりは新快速で京都まで20分くらい。いわば高槻市に新幹線の駅がないのと同じで、(普通に考えれば)まあ、いらない。となるのもわかる。

 ではしかし、なぜ、新幹線の駅が「必要」なのか・・。
 滋賀県は米原にしか新幹線の駅がない。米原に駅のある理由は北陸方面への連絡が目的で、別に米原に大した用事があるわけではない。
 一方、滋賀県の県庁所在地は大津である。その県都を新幹線は素通りしていく・・。兵庫県は、六甲トンネルの隙間に無理やり新神戸駅をつくって「のぞみ」も停まる。同じ近畿なのに滋賀県は何だか寂しい。(そういう意味で言うと、滋賀県と佐賀県は似ている・・)。
 だから、新幹線の駅が欲しい!

 そこで余計なお世話だが、何とか駅をつくる段取りを考えてみた。
 要は駅がある必然性があればいい。ということです。では、栗東に停まる必然性はあるのだろうか。栗東市が描いた計画では、確かにあることにはなっているが、弱い(詳しくは『ウィキペディア〜南びわ湖駅』あたりで確認していただければわかります)。

 「栗東市」が「南びわ湖駅」をつくろうとするから必要ないし、意味がない。
 ではどうするか。簡単です。「滋賀県」が「新大津駅」をつくることにすればいいわけです。
 地図を見ていただけばわかりますが、大津市と栗東市はくっついている。そこでまず、市町村合併で栗東市を大津市に編入する。栗東市約6万人+大津市約33万人=ほぼ40万都市の『新大津市』の誕生です(何なら草津市も入れて50万人超の『大大津市』でもいい)。
 この県庁所在地の大都市に、新幹線の駅がない。そんなことはありえない。絶対に必要です。しかも「のぞみ」が停まらないなんてありえない。ということになる。

 さて場所です。ここでたまたま、「新大津駅」が栗東地区にある、大津でも草津でも京都に近すぎる、ゆえに栗東。すでに新駅予定の周辺は区画整理事業も進んでいる。
 そうです。ここに県庁を移転させてくればいいのです。滋賀県の未来を拓く新しい県都、新大津市。その玄関口に新幹線新駅『新大津駅』。ということでどうでしょう・・。

東海道新幹線「新大津駅」

【よしなしごと0219・2007年6月14日 (木)掲載】

【よしなしごと】シリーズは『tanpoPost』に2004~2013年にかけて掲載したブログ記事です。エッセイ風のショートストーリー、パロディ、ニセ論文、小ネタ、などなど。思いつくままに書き散らした小文をランダムに【選】としてご紹介します。お付き合いいただければ幸いです。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集