バターとシュガー

ぽろん
ぽろん

小さな赤いお家に音が響き渡る

ピアノの柔らかくてやさしい音色

女の子は目を閉じてゆっくりと弾く
朝日がピアノと女の子を照らす

一日の始まり
今日の朝ごはんはフレンチトーストにしよう
バターと甘い砂糖の香り

うん、そうしようなんて考えながら
やさしい音色は続く

小鳥やウサギやリスが寝ぼけ顔でやってきた

同じ一日なんてない
今日をめいいっぱい楽しむんだ
素敵な一日の幕開けにバンザイ

ピアノの音色が心にじわーっと染み込んでいく
この感情を忘れないように
自然に笑顔が生まれるように

今日も女の子はピアノを奏でる
バターとシュガーの香りを漂わせながら

tanpoponico

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