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発酵にまみれたハーフマラソンを走る

2024年5月19日(日)、午前9時。
早起きして自宅から2時間40分かけて、JR成田線の下総神崎駅に到着した。

改札口を出て、人並みの後ろについて歩みを進めていく。

今日は、この地で『千葉県誕生150周年記念事業 第3回神崎発酵マラソン』に参加するのだ。

" 北総の穀倉地帯として農産物と水源に恵まれた神崎町では、味噌や醤油、江戸時代から続く酒蔵で日本酒を生産しております。「発酵の里」を代名詞としている、神崎町主催の神崎発酵マラソンで発酵食品を存分に味わってください!"


沿道にある商店跡とおぼしき建物のガラス越しに猫の姿を眺めながら、

20分ほどで会場に到着した。

さっそく着替えを済ませて荷物を預け、会場となっている『神崎ふれあいプラザ』のグラウンド上に軒を並べているテントの下で行われている各種イベントをのぞき込む。

モッツァレチーズ体験やカルピスによる乳酸菌勉強会、

鰹節削り体験にフルーツビネガーやみりんの販売。

さらにくず餅や甘酒の振る舞いまで、ありとあらゆる発酵関連の催しが開かれていた。手当たり次第に口に入れたいところだが、これから走らなければならないので遠慮しておくことにした。

小雨が降り始めた9:50、いよいよハーフマラソンの部がスタートした。

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グラウンドを出て公道に入ると、序盤は1kmほどの下り坂が続いている。

下りきった先、道幅があまり広くなく緩やかに曲がりくねった生活道路をひたすら進んでいく。コース自体は自宅の近所を走っているのとあまり変わらない印象だ。

しばらく進んでいくと、エイドにたどりついた。一般的なマラソン大会で見られる水やスポーツドリンクも置いてあるが、冷や汁やいぶりがっこといった発酵食品の振る舞いも同時に行われる。

さらに進んでいくと、日本酒の蔵元で使われている仕込み水も提供された。

沿道の応援で発酵がらみのネタなどあるのかと期待していたのだが、特にそういった趣向はなく、淡々と進んでいく。

ゴール手前は、最初に下った坂を上っていくコースになっている。地元の小中学生が声のかぎりに声援を送ってくれる。そういえば参加賞のTシャツは手染めの藍染めなのだが、ここにいる子どもたちが染めてくれたのかもしれない。

十数人の子どもたちとハイタッチをしながらゴールに向かって最後の力を振り絞り、坂を上がっていく。

上がりきったところでグラウンドに舵を切り、無事にゴール!

降ったり止んだりを繰り返していた雨もようやく上がったようだ。

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乾いた喉を潤すためにテントの売店に移動して、フルーツ酢のドリンクをいただいた。

派手さはないが、手作り感あふれるアットホームな大会だった。

帰りがけ、成田駅で京成線に乗り換えるついでに成田山新勝寺の参道に立ち寄り、発酵食品ではないが、名物の鰻に舌鼓を打った。

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蒲公英
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