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もう一つ。ぽんは終わってしまったけれど。春も終わってしまったけれど。

 もう一首、ライラック杯に参加させていただいた短歌。

クラクション鳴らす誰かが呼ぶ人は春の光に飛び込む魚

 この曲も、この春YouTubeで何回も繰り返し聴きました。

 この曲を最初に聴いたのは『3月のライオン』というアニメーションをテレビで見た時でした。

 漫画で既に読んでいたので内容はわかっていたけれど、テレビのアニメーションになって、人が動いたり声がついたりしているのを見てとても嬉しかった記憶があります。

 ひとつ前の記事に載せた、ウカスカジーさんの曲に比べると、とても強さを感じる明るい音楽だなぁと、初めて聴いた時から感じていました。

 毎週テレビのアニメーションが放映されるたびに聴いていたのにあまり記憶できていなかったのは、その頃の生活がとても大変で、他のことにとても心が取られすぎていて、音楽を楽しんでいる余裕が私にはほとんどなかったからのような気がします。

 被災した後、団地で暮らしていた頃、様々な不安や悩みに苦しめられて、日々の生活を楽しむ余裕はその頃の私には全くありませんでした。

 それでも子供はとても可愛かったし、大切に思っていました。

 子供の存在に励まされて毎日どうにかやり過ごしているような状態でした。

 つらいことは本当にたくさんあったけれど、子供が毎日ひたむきにいろいろなことに向かって頑張っているのを間近で見ていて、その姿に励まされて、辛いことをなんとかやり過ごしていました。子供を見ているだけで、本当に幸せでした。

 この曲を聴いていると、その頃のことを思い出せるような気がして、そしてそれを明るく励ましてもらえているような気がして、私にとってはとても大切な、自分に対する応援歌のような気持ちで聞くことができている曲です。

 とても明るい曲調で、とても優しい温かい言葉が紡がれていて、作った人の優しさがストレートに伝わってくる素晴らしい曲だと思っています。

 私がこの曲を改めて聴き始めたのは、やはり子供が高校生になって、とひとりでいる時間にノートパソコンを使ってYouTubeを頻繁に見るようになってからです。

 そこから演奏しているバンドの方たちの曲を聴くようになって、今に至ります。

 なんだか不思議なご縁だなぁと思っています。

 ウカスカジーさんの「春の歌』は柔らかい空気みたいな印象でしたが、UNISON SQUARE GARDENさんの『春が来てぼくら』はもっと強さのある、明るい日差しのような印象の曲だと思います。

 熱量が強いというか。

 包み込んでくれるような印象の『春の歌』に対して、『春が来てぼくら』は積極的に励ましてくれたり温めてくれるような、何かとても強いものを感じます。

 歌われている対象の誰かに対して積極的に励ましてあげようと言うような意志のようなものを感じます。

 だからとても激しく落ち込んでいる今の私にはどちらも大切で、どちらも必要で、でも、とても積極的な強い力遅れるのは『春が来てぼくら』ように感じます。

 なぜだかわからないけれど、UNISON SQUARE GARDENさんの曲を聞くと、強く、励ましてもらえているような気持ちになるので、どうしても聴いてしまいます。

 本当はもっといろいろなことを積極的に行動しなくてはいけないと思っているのですが、なかなかできなくて困っている。今の私にとって、なくてはならない音楽です。

 冒頭に掲げさせていただいた、ライラック杯に参加させていただいたときの短歌は、春の明るい日差しの中に駆け出していく子供の記憶と、これから私がもっともっと行動していくときに、勢いをつけるための何かの気分をこめて歌ったような気がしています。

 今日は立夏。
 暦の上ではもう春は終わってしまいました。

 初夏が始まりました。

 夏に向かっていくこれからの季節が、たくさんの人たちにとって素晴らしいものであるように心から祈っています。

 そして、私自身も幸せになっていけるように頑張っていきますので、これからもどうか応援してください。

 よろしくお願いいたします。


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竹原なつ美
ありがとうございます。 嬉しいです。 みなさまにもいいことがたくさんたくさんありますように。