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ぽんは終わってしまったけれど。春も終わってしまったけれど。

春の儚さに泣きそう淡墨桜薄水の空けぶる靄

 ライラック杯に参加した時の短歌です。

 今年は春らしいことがまったくできないまま、立夏になってしまいました。

 春の間、何もできなくなっていました。

 ほんとに悲しい春でした。
 YouTubeばかり見てました。

 そしてこの歌を何回も何回も繰り返して聴いていたなぁと、思います。

 いっぱい傷ついてどうしようもない気分になってしまっていた私に、温かいお湯の中に浸っているような柔らかな癒しの希望を与えてくれました。

 ずっと前、本当にずっと前に、子供と一緒に住んでいた家でこの曲を聴いていた時は今とは全然違う気持ちでいたような気がします。

 自分自身よりも、子供に当てはめて聞いていたのかもしれません。

 自分が今のような状況になってしまうなんて想像もしていませんでした。
noteの存在もまだ知らなかった頃だと思います。

 子供の高校受験に必要だと言うことで買ったノートパソコンで、YouTubeばかり聴いていた頃。

 知らなかった曲や知らなかったバンド、そういう自分にとっては新しい世界に触れ始めた頃の事だったと思います。

 noteの存在を知ったのはもうちょっと後のことでした。

 あの頃の自分って本当に今と比べたら何もわかっていなかった、その頃が良かったとも思わないのですが今とは全く違う環境にいた自分のことを考えると、不思議な気持ちになってしまいます。

 わからないまま今に到達して、わからないまま今を生きています。

 わからないままでいいのか、わかったほうがいいのか、どっちだかわからないまま、悲しいまま終わってしまった春が終わって、夏に向かっていく途中の季節にいる私をどんなふうに受け止めたらいいのか、わからなくて混乱しています。

 怖いです。

 書いてみたいものの主題や内容があるにもかかわらず、全然書けない今の自分。

 どうしたらいいのかわからなくてもできずに過ぎてしまった何ヶ月もの時間を振り返って激しく落ち込んでいます。

 そんな時に、なんとなく、この曲をもう一度聴いて、なぜだかわからないけど癒されて、もう一度頑張ってみようと思い直しました。

 本当は全部投げ出してしまいたいくらい今の私は落ち込んでいるし、もう嫌になって逃げたくなって、呆然としてもいるけれど、そのまま負けてしまうなんてできないと思うのです。

 noteを書き始めて、初めて私は、自分が結構負けず嫌いなことに気が付きました。

 こんなこと言ったら笑われてしまうかもしれないけれど、文章を書くことでは、誰にも負けたくない。

 そう考えてしまうのです。

 無理に決まってるのになぁ。

 ずっと前にこの曲を聴いていた頃は、子供が夢中になっているサッカーとMr.Childrenさんのことから、この曲を聴いていたような気がします。

 子供がMr.Childrenさんに夢中になったのは、家にあったCDとサッカーの有名な選手の方がMr.Childrenさんの曲を聴いているということからだったと思います。

 子供はお年玉を使ってCDを買って大切に聴いていたりしました。

 なんだか可愛らしい思い出です。

 とても難しい年頃の子供と話ができたのは、サッカーの話題とMr.Childrenさんの話題と、その頃、子供が夢中になっていたラップの音楽に関する話題を私もYouTubeで見たり、ウェブの記事で読んだりして、私からわからないことを質問するようなことがきっかけだったような気がします。

 この3つの話題になると、子供は自分から口火を切るように話してくれました。私が聞いてないことまでたくさん丁寧に説明をしてくれて、その時の自分のいろんな気持ちもついでに話してくれたりしました。

 楽しそうに夢中になって。

 私も知らない世界のことが教えてもらえる、そういう気持ちで動画を見てもわからないことや、どうしてこうなんだろうなぁと疑問に思ったことなどを聞いたりして、教えてもらって知ることがとても楽しくて、本当に自然にそうしていました。

 YouTubeのおかげで、子供との断絶はあまり感じないで済みました。

 今考えてみるとありがたいことだったなぁと思います。


 途中でなんだか話がそれてしまってごめんなさい。

 なんだか思い出深い曲でしたが、長い間聞いていなかったのですっかり忘れていました。

 そしてあらためて聴いた時、今の自分の気分に本当に合っていた、今私にとって必要なことが歌われていたような気がして、Twitterに流したり、こうしてnoteの記事にしたりしてしまいました。

 子供は本当にMr.Childrenさんの大ファンで、桜井さんになりたいとまで言っていました。

 なれるわけないじゃん。

 そう思ったけど黙っていました。

 人は自分以外の人間には絶対になれません。

 だから誰かを羨むよりも、自分なりに精一杯良いようになることが私の理想です。

 私は、もう一度、幸せになりたいです。

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竹原なつ美
ありがとうございます。 嬉しいです。 みなさまにもいいことがたくさんたくさんありますように。