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仲林プロの偉業をベテラン高BMI勢の観点から考察する【麻雀Mリーグ・協会卓勝利記念】
こんばんは。
場末フリー雀荘出身の田ノ倉です。
今回は仲林プロの偉業についてです。
このタイミングで仲林プロの話となると、
先日のMリーグ2戦目について、
試合前に各チームに呼びかけて協会卓を実現、
しかも言い出しっぺが見事トップをとった・・・・
みたいなことを想像した方も多いかと思いますが、
そんなので喜ぶのは熱心な麻雀プロファンだけです。
普通は誰がどの団体とか知りません。
ここで取り上げるのはいかなライト勢でも、
どんな麻雀ガチ勢にも、
いかなる層でもパっと見でわかる偉業についてです。
2022年10月7日。
ひとりのプロ雀士がMリーグの舞台に初登場しました。
その姿をみて
「おや・・・?ひょっとしてこの人、“こっち側”の人間か・・・??」
と感じた人、実はたくさんいるんじゃないでしょうか。
そもそも、麻雀というのはめちゃくちゃ不健康な嗜まれ方をしているというのが現状です。
とにかく遊戯時間が長くなりがちで、
それに伴い睡眠時間は減るわ、
ずっと座ったままで運動不足になるわ、
打ちながらかきこめる1品ものの食事になりがちだわ、
単位は落とすわ。
散々です。
そんな環境に入り浸っていると、
もともと太りやすい体質の人は面白いように太ります。
Mリーグ視聴者は麻雀愛好家が多いはずですから、
同じように不摂生が祟り、
BMIがけっこう高い、
いわゆるデブ状態を絶賛キープ中の方も多いことでしょう。
それで、このBMI高め状態というのはだいたいマイナス要因なのですが、
あたかもそれが当然の状態というか、
BMI高め状態を乗りこなしているような人もいるんですよね。
それがMリーガーでいうと、例えば松ヶ瀬プロとかです。
厳つい見た目や料理キャラも相まって、
完全にハマっている状態。
他のBMI高めっぽいMリーガーもなんだかとりあえず、
いったんはうまいことフィットしている感じを出しています。
そうではなくて、いまの体型をうまいこと乗りこなせてないな、
というのが一般人の大半で、
当時の仲林プロもそういう感じが出ていました。
対局中、懐かしの斎藤佑樹よろしく、
ハンカチで汗を拭う姿に多くのBMI高め系視聴者が親近感を抱いたといいます。
しかし、仲林プロの根っこの部分は
「この人、“こっち側”の人間か・・・?」
とか思っている視聴者たちなどとはまったくかけ離れた“陽キャ”であり、
いつのまにかどんどん体重を落とし、
今では完全なスマートイケメン化を達成します。
「普通に陽キャだし、そもそも痩せようと思えば簡単に痩せられる人だったんじゃないの?」
と思う人もいるかもしれません。
我々の嗅覚をナメないでいただきたい。
我々は、「こっち側」の人間を判別する嗅覚は非常に優れています。
その嗅覚によれば、仲林プロは
「油断するとすぐ太ってしまう側の人間」
だと思うのです。
ただ10年くらい前ですかね?
若き日の仲林プロを何かのきっかけで見かけたことがあるのですが、
そのときはけっこうシュッとしてたイメージなんですよね。
だからMリーグに最初出られた時、
同一人物とすぐにはわからなかった。
あとで、その日同行していた先輩から
「あの取材の時打ってた仲林プロ、Mリーガーなってるやん」
と言われてやっと気づいた。
それくらいシュッとしていた。
しかし、昔は昔。
少なくとも今はそうなんだろうと。
年齢を重ねることで、痩せにくくなる人はたくさんいます。
嗅覚がそう言ってます。
根拠は嗅覚だけです。
そんな仲林プロがスマートイケメン化を果たしたということがどれだけの偉業であるか。
それをベテラン高BMI勢の視点から紐解いていきたいと思います。
「こっち側」の実態
ここまで書いておいてなんですが、
ぼくも当然ながら「こっち側」の人間です。
年齢も年齢になってきたので、健康診断の数値にも悪影響が出始め、
確か1年か2年ほど前に、
しっかりとした食事管理と体重変動の記録をさせられたことがあります。
その時の一例を紹介します。
・朝食
雑穀米:お茶碗1杯
目玉焼き:3個
ソーセージ:4本
ソース少々
R1(乳酸菌飲料):1本
・昼食
おにぎり:2個
豚しゃぶサラダ
牛肉コロッケ
・夕食
完全栄養食パン:1個
※たぶんこれで合ってる。朝の目玉焼きは2個だったかもしれん。
これをベースとし、
間食は一切不可(シュガーレスのガムのみ)、
飲み物はお茶かブラックコーヒー限定、
ブラックコーヒーに100ml程度まで牛乳を混ぜたものを1杯までなら可
というルールで1週間過ごし、
体重の増減を記録するという生活をしたことがあります。
最初は
「こんな節制してるんだからさすがに1キロくらいは減ってるやろ」
と嬉々として体重計に乗るのですが、
現実はそんなに甘くありません。
管理栄養士的な先生の計算だと消費カロリーを下回っているはずなのに、
体重は良くて微減。
なんなら微増する日すらありました。
結局、1週間でマイナス0.7キロ。
この屈辱的な数値は一生忘れることはないでしょう。
結局、1週間じゃどうにもなんねーってことで、
5週間くらいこの生活を続け、
3週目くらいからは週4でジムに行かされる日々。
24時に最寄り駅に帰ってきて、
そっから1時間半くらいジムで走ったりするわけです。
何の罰ゲームかと思いました。
結局、5週間の結果は、
マイナス2.2キロ。
「いやぁ、筋肉つけすぎちゃいましたね~、ホントはもっと減ってると思うんすけど、筋肉ついちゃってるんで、その分体重的には減り悪くなるんすよ~、筋肉のほうが重いんでね~」
とチャラい先生に言われながら、
なんとか苦行期間をクリア。
ほんとうはあと0.8キロ落とさないと開放されなかったんですが、
「筋肉がめっちゃついたからその分体重が増えただけ」
というチャラ男先生の独断により、
クリアとなったわけです。
ロボットみたいに毎日決まったものだけ食い続けて、
ジムにも週4でいって、やっとこれです。
さすがにそんなわけねーだろ、
って思うかもしんないですが、
ダンスが趣味の福地先生だってこうですよ。
(有料っぽくても全部無料で読めます)
福地先生がこんなしょーもないことで盛ったりしない方だっていうのは麻雀界隈知ってる人ならわかると思うんで、
これはかなりエビデンスとして強いと思います。
正直、福地先生を「こっち側の人間だ」と思ったことは一度もないので、
そういう普通の人だってこうなんです。
とにかく、オッサンが減量すんのってめちゃくちゃ大変なんです。
ちなみにジムに通ってからの3週間弱で、
ベンチプレスのMAXは20キロくらい増えました。
仲林プロの偉業
そんな中で、我らが仲林プロはやりました。
何キロ落としたとか色々公開されているようですが、
もはや問題は数字ではありません。
明らかに見た目が激変しています。
先ほど挙げた具体例からも、
これがいかに称賛されるべき偉業かわかっていただけるでしょうか。
しかもそれを、Mリーガーとして活躍しながらやっているわけです。
ありていにいうと、
ハンパねーな!
って話です。
Mリーガーとして活躍するというと、
麻雀プロとしての面だけでなく、
演者としての側面があります。
まずMリーグの放送時間が夜。
夜といってもすげー夜。
20時とかじゃ終わらない。
がんばって試合して、普通に帰ってもだいたい終電間際レベルだと思います。
2試合目に出場して、
めちゃくちゃハードな試合を無事トップで終えて、
そこから何も食べずに黙って帰って寝られるのか?
ここを耐えるのは非常に難易度が高いと容易に想像できます。
また、収録のスタジオや前室、楽屋なんかには、
基本的に美味しそうなものが常に揃っています。
これはMリーグに限らず、
そこそこの番組であればこれが常です。
不景気と言われている昨今でも、
収録現場に美味しそうなものが揃っているというのは未だ変わっていないようです。
そもそも、演者たちの入時間を考えると、
間違いなく弁当があります。
いわゆるロケ弁というやつですが、
これは基本的に
体に良いか?
よりも
うまいか?
コスパが良いか?
に比重を置いて選ばれます。
だいたい、ガッツリ系の肉メインのものと、
肉以外の、主に魚がメインのものと2種類用意されることが多いのですが、
ここで魚系を選んだとしても、
たかが知れてます。
所詮は美味さ重視です。
ハッキリ言って、ロケ弁というやつは減量には大敵といえます。
ロケ弁の誘惑を振り切ったとしても、
今度は「差し入れ」という次なる強敵が待ち構えています。
出演者が多かったり、
スポンサー関係が多くなると、
かわりばんこに差し入れが入り、
常においしそうなものがスタンバイされている状態になったりします。
そして、その差し入れというのも、
メンツの問題などもあり、
正直差し入れする側はかなり気合を入れるケースが多く、
「センスの良いもの」合戦がはじまり、
常に最高品質のスイーツなんかが日替わりで鎮座している現場も多々あります。
自分たちの差し入れが撮影終了後に余っているとスポンサー様はとても悲しそうな顔をされるので、
そうさせないために、という建前でうまい差し入れを何人分もこっそり食べたりして消費するのは若手AP(アシスタントプロデューサー)・ADの重要な仕事のひとつだったりするとかしないとか。
ここまでの強敵をすべて跳ね除けて、
重圧のかかる試合をこなし、
やっと家に帰ってひといき。
ここで何かつまめそうなものにそっと手が伸びる・・・・
これが我々の習性です。
このへんの強敵たちとうまく自制して付き合っていったというだけで、
正直相当な意志が必要です。
また、Mリーガーの麻雀プロとしての側面からいうと、
いま、麻雀界隈では「麻雀BAR」というやつがありますね。
そこのBARゲスト、いわゆるバーゲスとしてMリーガーが呼ばれることがあります。
これは減量中だと非常にやっかいな相手となります。
長期的な減量をする場合、
ジムで筋肉量を増やして基礎代謝を増やし、
同時にジムでのカロリー消費や食事制限を並行する
という形でやっていくのがセオリーですが、
筋トレというものに対して飲酒というのはけっこうな大敵です。
さらに、飲酒だけで済むかといわれればそんなわけもなく、
当然つまみも食うでしょうから、
カロリー管理にも影響します。
要するに、BARゲストなんていう仕事は、
減量のカタキみたいなもんです。
そういう減量中では危険すぎる仕事もこなしながら、
通常の協会プロとしての対局、
普通の麻雀イベントのゲスト、
そういった痩せる要素一切ない仕事も対応しつつ、
合間にジムに通う。
仲林プロの場合、
そのジム通いを「地獄のジム配信」などとコンテンツ化して、
配信したというところがさすがです。
我々クラスになるとジムなんてなんの予定がなくても9割サボるものなのですが、
「10時くらいからジム配信やります!」
とポストしておけばもうあとには引けないですし、
配信を絡めるならワンチャン収益が得られる可能性もあります。
さすが、麻雀と同じで堅実な立ち回りと卓越した読みが存分に活かされた戦略といっていいでしょう。
そういった創意工夫を凝らした結果が、
これです。
Mリーグ初勝利時がこう。
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今がこう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162302348/picture_pc_6e6fe51993749e403e6c14257abfb78f.png?width=1200)
参考資料をもうひとつ。
これが、
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162302551/picture_pc_c0f250bb07d3ec85276d5726a2adac70.png?width=1200)
こう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162302617/picture_pc_10a338a9223fa9af70b3e491de09082c.png?width=1200)
なんとまあ。
ものの見事にスマートイケメン化と相成りました。
ただ本当の戦いはこれからです。
人気が高まれば高まるほど、
それに伴って多忙になればなるほど、
管理が難しくなりリバウンドの危機が迫ります。
しかし安心していただきたい。
もし万が一リバウンドにより、
一部いるかもしれない、
ルッキズムの権化でしかなかったファン層が離れてしまったとしても、
我々高BMI視聴者層が
「まあまあ、甘いものでも食べて落ち着いて、また頑張りましょうや」
と、温かく迎え入れてくれることでしょう。
ちなみに、堀慎吾プロも最近急激な減量に成功されたのが見て取れます。
堀プロも、わけのわからない距離を電車使わずに歩いて帰るなどストイックな努力をされたようなのですが、
そこに関しては取り扱いません。
なぜなら、堀プロは減量前の時点から
「あっち側の人間」っぽいからです。
根拠は、嗅覚です。
決して、こんな謎の内容で4000字以上書いてしまい疲れたからではありません。
わかってください。
それでは。
ご清覧ありがとうございました。