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Nナロー 冬の軽便鉄道の駅(停留所)のジオラマを作る
車両を作ったら、やはりそれを飾る場所が欲しくなりますよね。
今回は、作った車両を飾るためのジオラマを作ってみました。
0.ジオラマの配置を考える
自分がどんなジオラマを作りたいか、どんな場所を作りたいか考えます。
今回は、小さな駅(停留所?)のジオラマを作ります。
どんなサイズにするかが決まっていないと考えにくい場合、「1.土台をつくる」を先に行ってもいいでしょう。
1.土台を作る
1.1 ケースを選ぶ
まず、ジオラマの土台のカバーとなるケースを選びます。
厚紙でできた菓子箱、プラスチック製の容器のキャップなどがいいです。
初めて作るときは、まず小さなものからチャレンジするとよいと思います。
今回は、使い切った、保湿クリームのふたを使用しました。
1.2 土台を作る
まず、土台の素材を選びます。厚紙、スチレンボード、発泡スチロール、スタイロフォームなどがいいでしょう。
そして、選んだケースにはまるようにカッターなどで土台をカットします。
その後、土台をスプレーなどで好きな色に塗装します。土っぽい色がよいでしょう。
2.線路をひく
まず、この記事のように枕木を作り、敷きます。
ペーパー製の枕木を使うのでボンド水を使用するのが不安なのと、スタイロフォームにスプレーしたもので十分ザラザラ感が出たので、今回はバラストをまいていません。
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同じようにレールもひきます。
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軌間6.5mmと軌間4mmの線路を作りました。
レールは高さ1mm、幅0.5mm、枕木は長さ10・12mm、幅1mm、厚さ0.5mmを使いました。
3.駅(ホーム)を作る
3.1 ホームの土どめを作る
まず、2mm×6mmの角材で、ホームの線路に接する部分の土どめを2つ作ります。
角材の高さ(この場合、6mmの方)は、置く予定の車両にちょうどいい寸法にしましょう。
今回は、端が斜めになっていて、地面につながっているホームを作ります。
まず、角材をちょうどいい長さにカットし、端を斜めに切り落とします。
そして、質感をつけるために、ペンチではさんで線をつけます。
縦に、補強の棒を入れてもいいでしょう。
その後、土っぽい色で塗装します。
3.2 ホームを作る
まず、作った土どめをジオラマに貼っておきます。
このとき、車両を線路に置いて接触しないか確かめておきましょう。
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そして、舗装していない状態にするために、紙粘土を2つの土どめの間に詰めます。
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土などを混ぜてザラザラを表現するか、テスクチャーペイントで塗装するとよいかもしれません。
乾いたら色を塗りますが、今回は手抜きをして、生乾きのときにバーミキュライトの粉を刷り込むだけにしておきました。
4.細部を作りこむ
4.1 枕木で渡り板を作る
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今回はホームの両側に線路があるので、ホームに行くための踏切の渡り板を作ります。
長さ10mm、幅1mm、厚さ1mmの枕木を10本程度用意して、線路の間に貼ります。
4.2 枕木で柵を作る
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さきほどと同じ寸法の枕木を使って、柵を作ります。
ジオラマの土台に穴をあけて枕木を差し込みます。
厚さ0.5mmの枕木を横に渡したり、壊れて斜めになっている状態を表現したりしてもいいでしょう。
また、線路わきに保線作業用の枕木を積んでもいいと思います。
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4.3 ねこじゃらしで枯れ草を表現する
ねこじゃらし(エノコログサ)は、枯れると穂の部分から小さな毛のまとまりが取れるようになります。
昔からある方法ですが、これを使って枯れ草を表現します。
毛がくっついている根元の部分にボンドをつけ、柵の根元や空いている部分に植えます。
空いている部分に植える場合、密にした方がリアルに見えます。
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5.完成!
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これで完成ですが、みなさんも納得いくまで作りこんでみてください。
写真では作った順番が前後していて、少し混乱させてしまったでしょうか。
考えていたよりよくできたので、とても満足しています。
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