読解力は 「音読」で育てる
「国語を 家で教えるなんて無理!」と感じているパパさん、ママさん。
その中でもとくに難しいのが<読解力>。「一体どう教えればいいの?」って思いますよね。
「読解 ◯年生」なんてドリルを買っても、子供に続けてやらせるのは難しいし、、、
そこで、お金をかけず、手間もかからない方法をご紹介します。
それは「音読」です。音読は、小学校なら宿題に出ますよね。これならドリルを買う必要もありません。
でも、ただ読んでいるだけではダメなのです。
毎日ある宿題の音読。どうせやるならうまく利用しましょう。
今回は「読解力を高めるための 第1ステップ」としての「音読」の効果的な方法についてお話します。
読解力を育てるための 効果的な音読のしかた
1、大きな声で ゆっくり
音読するときは、とにかく大きな声で読むことが大切です。「今から読んで 何が書いてあるかを捉えるぞ」という、自分自身の宣言になるからです。
また、小さな声でぼそぼそ読んでいては、読み間違いにも気づくことができません。この「間違いに気づく」ということが、とても大切なのです。
そのことについては、3でお話ししますね。
2、自分の声を 聞きながら
物事の理解というのは、目や耳から入った情報を頭で分解したり比べたり組み合わせたりしています。
音読の際に、目から入った情報だけでなく、耳から入った音という情報も加える方が、内容を読み取るのに圧倒的に有利であることはわかるでしょう。自分の声を自分で聞きながら脳に届けることが必要。だからこそ、1の大きな声で読むことが大切なのです。
3、読み間違いに 自分で気づきながら
耳からの音の情報を自分で確かめながら読んでいると、自分でも「うーん。なんか変だな」とか「これどういう意味?」という感覚になる箇所が出てくるはずです。
それが、「読解の第1歩」なのです。
自分が読んでいて、なんか詰まってしまうところ、違和感を感じるところが見つけられたら、1歩進んだことになります。それは、「わかることころと、わからないところの区別ができた」からです。
どんな学習でも、自分がわかっていないことが何かを見つけることから始まるし、それが一番難しいことでもあるのです。
4、詰まったところだけを 読み返す
音読の宿題では、3回読むというのが当たり前になっているように思います。実は、私もつい最近まで、1回よりは3回読んだ方が内容をよく読み取れるだろうと安易に考えていました。
でも、それは違います。回数ではなくて、意識が大切だからです。
わかるところとわからないところを分けながら読む。そして、読んでいて文が繋がらないと感じるところだけを読み直すことが必要なのです。文の意味が全部理解できなくても、なんとか文章がつながるところまでは読み返す。全体の音読は1回でOK。その代わりに、自分が変だと思うところをそのままにしないという意識を持って読むことが、文章を理解すること。つまりは、「読解力」を高めることに繋がっています。
5、一人でもできる
「音読の宿題って、忙しいときは困るのよね。」
特に低学年では、毎日のように出されるので、パパさん、ママさんが読むのを聞いてあげられないこともあると思います。
もちろん、隣に座って教科書を開いて、間違いを教えてあげたり、褒めてあげたりする方が、子供のやる気が出るとは思います。でも、一人でも大丈夫。夕食の準備をしているママさんの背中にむけて大きな声で読む。それでいいのです。ママさんは、教科書を見なくても大丈夫。家事を続けてください。
このような音読を続けていたら、高学年では精読(目で読む)だけで、内容を読み取る読みができるようになります。もちろん、ひとりで。
6、内容について話し合う
読み終えた後に、読み方のチェックだけではなく、「こんなところがおもしろかったわあ。◯ちゃんは、どう思った?」など、内容について感想を話したり、子供の思いを聞いたりもしてあげてください。
読んだ文章から自分が何かを感じる。何かを得ようとする。
その姿勢が、文章の内容を読み取るということにつながっていきます。
そんなには難しくないことばかりでしょ。
今日からできます。ぜひ お試しあれ!