読書感想文

noteから離れていた。

いや書かないとといけないことはいくつかあったのだ。
そこそこ盛況だった「諦めた人の会」の話とか、書いておきたかったのだが、
どうにも気持ちがパソコンに向かなかった。

で、実は、「諦めた人の会」の当日であった10/8の午前中、ぼくは応募していた企業からに内定通知をもらい、ありがたいことに見事転職できることになった。



現職はフルリモートなのだが、完全にやることがない状態が続いている。

元々そんなに仕事量の多い会社ではなかったのだが、面倒な体調配慮をしないといけなくなったということもあり、ヒマに拍車がかかっている。
かといって、こちらから仕事を作りに行くこともない。会社に関わると体調が悪化する。
「体調配慮をしなくていい」「関わりたくない」で、お互いにギブ&テイクが成立しているので、これでいいのだ。
"魂の勤怠打刻"以外、やることないなぞザラである。

で、そうすると次の問題が発生する。
「空いた時間で何をするのか」である。

さすがに業務連絡が来る可能性もあるので、家から離れるわけにはいかない。
はじめはゲームなどやっていたが、すぐ飽きてしまった。あと、あまりの生産性のなさにむなしくなった。
家にいて、時間がつぶせて生産性が多少でもあること・・・と考えて、「読書」に行きついたため、
最近はビジネス書を漁っては、読み続ける日々である。


どうせなので、何冊か、最近読んだ本の感想を簡単に書いていこうと思う。


■「人的ネットワーク」づくりの教科書

近所のブックオフが閉店セールをしていて、異常な安価で買えた。

その名の通りで「人的ネットワーク」づくりの教科書と言える内容である。
ネットワークづくりを5つのレベルに照らし合わせて言語化している。

[ネットワーキングの5つのレベル]
レベル1  ネットワーキングの活動を開始する
レベル2  ネットワーキングの活性化に寄与する
レベル3  自分の価値観に沿ったネットワークをつくる
レベル4  ネットワークをビジネスや活動に活かす
レベル5  ネットワーク同士をつなげ、発展させる

やや主観的な要素も入ることや、
レベル5になると自分のやっていることの主題にも絡んでくる(=自分である程度ビジネスをやっていたり、そうでなくても研究などしている)ことが前提となるので、
一般人の僕には、「教科書」と言いつつ、そのままぴったり当てはめて転用するには難しい気もした。

でも、根本的かつ重要な部分は変わらないなと思った。

それはたとえば、ネットワークの重要性であったり、相手にGiveすることの重要性であったり、
それらを提供するために、自分自身が価値のある存在でないといけないことなどがあげられる。

ちょっと、人生、頑張ろうと思った。



■仕事も人間関係もうまくいく 「気遣い」のキホン

自分の気遣いのレベルが落ちているなあと思ったことが買った理由である。
「気遣いを見直したい」とでもいうか。

感情論だけでなく、テクニックがきちんと書かれているのがよかったなあ。
「どうすれば気遣いができるのか」

新しい会社、お菓子くらい持っていこうと思いました。




■好かれる人がやっている 人を惹きつける習慣

文体が結論から書かれないことがあり、やや言いたいことがふわふわしていた印象ではあるが、文章そのものには同意できることも多く、心地よく読むことができた。

「人的ネットワークづくりの教科書」でも上げたが、要はGiveなのである。
自分が周囲に何を与えられるのか。与えられる能力のある自分であるのか。

思い返せば、自分の若い頃などは清々しいくらいのテイカーであった。
そうなるのに仕方がない事情もあったのだが。

だが、もう30代も半ばなので、
周囲に何を与えられるのか、あるいは周囲からどう見られているのかは、意識しながら生きていきたい。そう思った。



■仕事の成果が上がる「自分ごと化」の法則

著者がアサヒビールの関連会社の社長なのである。
女性の社会進出が進んでいない時代に、アサヒビールの女性総合職として入社したうえで、成功されている方である。
ここを念頭に置きながら読まないと、「?」となる。

僕はてっきり、タイトルから「仕事の自分事化」の話やコツが書かれているかと思っていたのだ。
実際書かれているのだが、それ以外にも大変な分量で、著者の仕事の遍歴やら、アサヒビールのマーケティングの話とか、SDGsが自分事化の象徴だとか、そんなことが書かれている。

異動直後に部署の改善案をプレゼンしろとか書いてあったが、普通の一般社員はそんなことしたらヒンシュク買うのである。


だが、言いたいことは分かった。
くどい話なのだが、これも結局Giveの話だ。

相手が望むものを提供できるか。
「相手が望むものとは何だろう」と考えるプロセス、それそのものこそが自分事化なのである。

視座がかなり高いため、この人の言っていることを一般社員の我々が実践すると、大変なことになるなというのは容易に想像できたのだが。



ということで、狙っていたわけではないのだが、
最近はGiveについての本を読むことが多かった。

関心ごとにも近かったりしたので、違和感なく内容を受け入れている。

ネットワークとか自分事とか、実は結構残酷な話で、
自分自身に能力がなければ実は何をやっても無駄だったりもするのだ。

だから、次のステップとして、自分自身を高めていくことが、今の関心ごとである。
具体的に動いていることもあるのだが・・・それはまたそのうち。

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