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「デザインあ」の「あ」とは

はじめまして。谷川 千(たにかわ せん)と申します。

東京の高校に通う17歳です。勉強の息抜きに一人で展覧会やイベントに行くようになってもうすぐ4年が経ちます。初投稿ということで、本来ならきちんとした自己紹介でもした方が良いのでしょうが、今はとにかく、

デザインあ展行ってきました!

が書きたくてうずうずしているのです。というのも、先日折角Twitterのアカウントを作ったので展覧会やイベントの感想を呟く用途で使おうと目論んでいた私、早速SNSの洗礼を受けることになり、

え、140字短すぎない!?

の壁にぶち当たることに。時には、短く簡潔に感想をまとめる必要もあるでしょう。ただ、140字で展覧会のワクワク感が伝わるでしょうか。ええ、きっと私の文章力では伝わりません。これが、私がnoteに投稿にするに至った簡単な経緯です。

それでは本題。

デザインあ展行ってきました!

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デザインあ展とは
こどもたちのデザインマインドを育む番組 NHK Eテレ「デザインあ」。本展は「デザインあ」のコンセプトを、体験の場に発展させた展覧会です。(公式サイトより)

10月6日、台風一過で天気は晴れ。会場の日本科学未来館には午後1時過ぎに到着。チケット自体は5分も待たないくらいで購入できましたが、デザインあ展への入場は整理券制で、私は14:30~14:45入場の回でした。

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この企画展は大別すると「観察のへや」「体感のへや」「概念のへや」3つのゾーンに分かれています。以下は、展示を見終えた私の勝手な印象です。

・全ての子どもに捧ぐ「観察のへや」
・全ての人に捧ぐ「体感のへや」
・全ての親子に捧ぐ「概念のへや」

教育番組らしく子どもの興味を引くことを第一に、時に大人も考えさせられるようなテーマを選んでいたように思います。

全ての子どもに捧ぐ「観察のへや」

天井の高い広い空間に並べられた作品の数々。小学校低学年くらいのお子さんが手をついて身を乗り出し「あー!」と楽しめる程度の机の高さ。順路も特に決められておらず、どこから見たらいいんだろうか、と迷うほど自由度の高い展示方法が印象的でした。是非しゃがんで小さい子と同じ目線で見てみてください。

体験コーナーは大賑わいで「梅干しの気持ち」は60分待ちとの看板が…!個人的には「名は顔をあらわす」がとても楽しそうだったのですが、ぼっち参戦の私が後ろに人を待たせて体験するのは気が引けてしまい、遠慮しました…。

そんなおひとりさまの私もついつい見入ってしまったのが「なかみのかたち」

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皆さんよくご存じのあのジョウロの中の水に着目してつくられたもの。中身の液体はどういう形で収まっているんだろう、なんて普通考えません。作者のplaplaxさんの作品はこの他にも数点展示されていますが、どれも「ここに着目するのか」と感心してしまうものばかりで、本当に面白いです。

全ての人に捧ぐ「体感のへや」

タイトル通り、私が万人に見て頂きたいなあと思った映像集です。先述の3つのゾーンの中で一番好きです。「デザインあ」の魅力は音楽にあると私は思います。コーネリアスさんの作るあの独特の、不安定なようでどこか安心するリズムが「デザインあ」の唯一無二感をこのゾーンで爆発させているように感じました。

4種類の映像がループ再生されており、つい二周見てしまいました。一周目は映像に見入り、二周目は音楽と周りのお客さんの反応を楽しみました。他の3作品は「すげー!」が感想の大部分を占めていましたが、「ガマンぎりぎりライン」は展示室にどっと笑い声が響きわたる、楽しい空間でした。これぞ「デザインあ」!、な展示です。

全ての親子に捧ぐ「概念のへや」

自分が歯車になって噛み合う仕組みを学べる「歯車になる」。子どもだけでなく、20代と思しきカップルもキャッキャッしていたのが印象に残っています。

この展示室は時間や空間、仕組みをテーマにしており、大人も子どもも立ち止まって考えたくなる作品が集まっています。形を持たないモノをどうとらえるか、「なるほど!」と思うような深い展示だと思いました。

私のお気に入りはコレ

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クスっと笑えるおかしな回転寿司の映像作品「しくみ寿し」。ゲーム調の映像が非常にポップで動画を録れば良かった、と後悔しています。

まとめ 「デザインあ」の「あ」とは

デザインあ展は、NHK Eテレ「デザインあ」が好きな方も、そうでない方も十二分に楽しめるであろう展覧会でした。

デザインあ展の見どころ
・全ての子どもに捧ぐ「観察のへや」
  しゃがんで見てもよし!
・全ての人に捧ぐ「体感のへや」
  
耳を澄まして!
・全ての親子に捧ぐ「概念のへや」
  
考えろ!感じろ!(笑)

最後に、紹介したい作品が一つあります。

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今回の展覧会、一番初めの作品です。「観察のへや」の入り口にあるチューブの「あ」。なぜ、一番初めの作品を最後の最後に紹介したかと言いますと、私にはこの作品がこの企画展を象徴しているように思えたからです。

「普段見ているチューブだってよく見ればこんなに面白いんだぞ!」に始まり「モノをよく見て観察することが大事なんだ!」という展覧会の意図そのものを感じる佇まいでした。後に続く展示を見る前に「デザインあの世界にようこそ」と展示の見方を提示し、我々来場者を迎え入れる案内板のような、門のような役割を果たす、まさに最初の展示に相応しい作品だと思いました。


ここまで書いてみて考えたこと、

「デザインあ」の「あ」って結局何だろう

なぜ「あ」なのでしょうか。わからないので帰りの電車で色々考えました。五十音の一番初めの「あ」、気づきの「あ」。あれ、「あ」は日本人の原点なのかもしれない、とまあこんな感じ。

結局、私の結論は

はじめのいーっぽ!的な雰囲気を醸しつつ、色々考えさせるための「あ」

と、なりました。ふわっとしてますね、すみません。きっとこういうことは深く考えない方が良いんです。でも、いつか佐藤卓さんから聞いてみたいです(それとも、もうどこかでお話されているのでしょうか…)。

デザインあ展in Tokyo、会期は2018年7月19日~10月18日です。もうすぐ終了となります。まだ、行かれてない方はお急ぎください!

余談

日本科学未来館の名物展示「ジオ・コスモス」、企画展の入場口と上手い感じに一枚の写真に納まってくれないかなあとふらふらしていたところ、撮れた一枚。

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はい、ちっとも上手い感じの構図ではありません(笑)
でも、見てください!なんと、

陸半球だ~~!!

この喜び、伝わるでしょうか。ウィキペディアからそのまま持ってくると、

陸半球とは、地球上(球体)の陸地の含まれる割合が、もっとも 高くなる大円で区切られた地球の半球。対して反対側の半球を水半球という。現在はフランス・ナント附近がその中心にあたる。

とのことです。この写真、大体フランスが中心になっています。家に帰ってきてから気づいたのですが、四葉のクローバーを見つけたときくらい自分の顔が綻んでいたように思います。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

初投稿から長くなりすぎたこと、少々悔いています。来週末はとあるイベントに行く予定なので、また感想でも書いて投稿しようかと考えている次第です。次回からはもう少しコンパクトにします…

Twitterも、よかったら。また、おすすめのイベントや展覧会があれば、コメントでもDMでも教えてください。

どうぞよろしくお願いします!

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