お散歩コラム「庭が好きなので」
今日は久しぶりにとても暖かくてお天気が良かった為、散歩をしました。近所に庭の枯山水が美しいお寺があるのです。先日桜をご紹介した、松音寺です。
実はこちらのお寺の山門は、伊達政宗が晩年を過ごした、幕府に内緒のお城「若林城」の山門を移設してきたものです。そのため入り口からとても風情のある素敵なお寺なのです。
山道の木々や苔も美しく、桜の次は新緑の季節でとても癒される場所です。
中でも私が好きなのは枯山水が見事な日本庭園です。京都のお寺に比べたら小規模ではありますが徒歩圏内に美しい庭があるのは、私にとって最高の気分転換です。
枯山水をはじめとする、日本庭園の佇まいは「侘び」「寂び」の象徴だそうで、質素な中にある美しさなんだそうです。
この頃思うのですが、質素な、というのは何も無いという事ではありません。近頃、素朴な和食が好きで、おからを炒っておから煮にしたり、納豆や、海苔、玄米を食べるのですが、質素がベースにある食事は、自分の身体が何で出来ているのか、何が今足りないか、気付かせてくれるような気がします。
食事と通ずると思うのですが、日本人の原点とも言える、昔の人の言う「侘び」「寂び」はすごくシンプルで、それなのにしっかりとした形を持ち美しい。この静けさがベースになるとすごく気持ちが楽です。
何だか変な例えですが、自分の内なる部分がものすごく静かで心地よいです。
だからなんだか少し歩いただけでも良いお散歩でした。
気持ちの良い夕暮れをお迎えください。
(MacBook)
上:春の松音寺の桜を書いたコラム