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谷郁雄の詩のノート60

ぼくのnoteの投稿も今日が60回目。小さな個人的な楽しみに始めたnoteの連載ですが、思わぬ反応や感想や出会いがありました。顔も名前も知らない人がほとんどですが、それぞれの人が同じ時代のどこかの街で暮らしていて、ぼくの詩をひそかに読んでくれている。ぼくもその人たちの記事を読む。その楽しみのために、ぼくは今日も机に向かって詩を書き続けています。もう詩集が何冊も作れるくらいたくさんの詩がたまりました。どうしょうかな?



「秋のポエム」

まだ
歩いていない道も
もう
歩いた道と
つながっている

今日と
明日が
つながっているように

まだ出会っていない人も
もう
出会った人と
つながっている

秋が
冬に
つながっているように



「詩のネタ」

妻が
一人散歩の途中で
LINEしてきた

いま頃
夕日の中を
ぶらぶら
歩いているのだろう

詩のネタに
されているのも
知らないで

いつか
二人とも
いなくなり

この詩の中で
ともに
生き続けていくんだよ



「セルフポートレート」

とても
小さな喜び

明日には
きれいに
忘れてしまうようなこと

十年後
そのときが
どんなに輝いていたか
気づくようなこと

雨上がりの空
光の眩しさ
ただ
若かった日々

笑顔の君

©️Ikuo  Tani   2024


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